研究課題/領域番号 |
12670810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山本 俊幸 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (30242192)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 強皮症 / ケモカイン / MCP-1 / ブレオマイシン / 動物モデル / サイトカイン / 線維芽細胞 |
研究概要 |
最近、ケモカインが線維化の過程に関与することが示唆されているが、われわれはケモカインのうちMCP-1が培養線維芽細胞からのコラーゲンだけでなくコラーゲナーゼやTIMP-1の遺伝子発現もupregulateすることを見い出した(J Immunol 2000;164:6174-6179)。さらに強皮症病変部皮膚においてMCP-1の発現が亢進していること(J Dermatol Sci2001;26:133-139)、強皮症由来線維芽細胞からのMCP-1のmRNAレベルが上昇していることも報告した(Eur J Immunol 2001;31:2936-2941)。われわれはこれまでに、ブレオマイシン(BLM)をマウスの皮下に頻回に局所投与することにより、3-4週後には投与部位およびその周辺に、組織学的および生化学的にヒトの強皮症と類似する皮膚の硬化を誘導することに成功した(J Invest Dermatol 1999;112:456-462,J Rheumatol-1999;26:2628-2634,Arch Dermatol Res2000;292:535-541)。このBLM誘導性皮膚硬化モデルにおいてMCP-1の意義を検討した結果、BLM処理によりMCP-1、CCR-2共に発現が遺伝子および蛋白レベルで亢進してみられ、MCP-1の抗体投与で皮膚硬化が抑制されることがわかった。In vitroにおいてはMCP-1は培養皮膚線維芽細胞からの細胞外基質蛋白の遺伝子発現を増強させた。以上よりMCP-1とそのレセプターであるCCR-2を介する経路が皮膚の線維化/硬化において重要な役割を果たすことが示唆された。
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