研究課題/領域番号 |
12670824
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
村上 信司 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (50175626)
|
研究分担者 |
花川 靖 愛媛大学, 医学部, 助手 (90284398)
白方 裕司 愛媛大学, 医学部, 助手 (50226320)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | melanoma / ASK1 / adenovirus vector / apoptosis / gene therapy / nude mouse / メラノーマ |
研究概要 |
12種類のメラノーマ細胞を10%FCS添加DMEM, RPMI1640培地にて大量に培養し、凍結保存した。平成12年度に検討した増殖能に基づき、4種類の細胞を選択し、さらに大量に培養した。増殖した細胞を回収し、FCS無添加のDMEM, RPMI1640培地に懸濁し、細胞数を1000万個/mlに調整した8週令の♀ヌードマウスの両肩にそれぞれ0.1mlずつ皮下注した(メラノーマ細胞は100万個/部位)。経時的に腫瘍のサイズを電子ノギスで計測したところ、移植後4週間で直径が約15mmの腫瘍を形成した。メラノーマの細胞種により腫瘍のサイズは異なっていた。転移能について検討したところ、肺転移は認められなかった。以上の結果より、メラノーマ腫瘍細胞のヌードマウスへの移植技術は確立できたと考えた。 上記の確立したメラノーマ腫瘍細胞のヌードマウスへの移植モデルにアデノウィルスを皮下注した。用いたアデノウィルスベクターはアポトーシスを誘導するASK1遺伝である。腫瘍形成後2週間後に1000万PFUを腫瘍内に直接投与し、経時的に腫瘍サイズを計測した結果、コントロールベクターでは腫瘍の増大がみられ、腫瘍の抑制効果は認められなかったが、ASK1遺伝子導入群では腫瘍サイズの縮小が認められ、腫瘍の抑制効果が認められた。組織学的には、腫瘍細胞はアポトーシスを起こしている所見が認められた。 以上の結果より、アポトーシス誘導遺伝子であるASK1によるメラノーマの遺伝子治療の有効性が示唆された。
|