研究課題/領域番号 |
12670827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
江川 清文 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (50183215)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ヒトパピローマウイルス / HPV / HPV型特異的細胞変性効果 / 細胞質内封入体 / 封入体疣贅 / 表皮様嚢腫 / HPV E4 / 型特異的細胞変性効果 |
研究概要 |
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染による細胞の増殖や分化の異常が原因HPVの型特異的であことは「HPV型特異的細胞変性効果」と呼ばれ、そのメカニズム解明はHPV感染症の重要な研究課題となっている。今までに、HPV型特異的な「細胞質内封入体」の出現や「色素産生異常」を観察・記載して来たが、昨年度内に新しい細胞質内封入体(Fibrillar typeと命名した)を有するウイルス性疣贅を発見、これより新HPVDNAのクローニングに成功していた。本年度その全塩基配列の決定に成功し、2001年8月29日付けをもって国際パピローマウイルス・リファレンスセンター(ハイデルベルグ)よりHPV88と命名された。 HPV88をプローブにして、多数の疣贅を対象に、特定の臨床・病理組織像との相関を検討した結果、HPV88の検出される疣贅は、臨床的に小型の尋常性疣贅様であることが多く、病理学的には、常にfibrillar typeの細胞質内封入体を有することが分かった。これは、「HPV型特異的細胞変性効果」の概念を追認するデータとなった。現在、海外共同研究者のDoorbar博士によって、HPV88E4蛋白に対する特異抗体を作成中であり、本封入体の形成におけるE4遺伝子蛋白の関与について研究を展開する予定である。 また、HPV60感染疣贅では、homogeneous typeの細胞質内封入体が「型特異的細胞変性効果」として知られる。我々は、この封入体の欠如したHPV60感染疣贅を経験し、その理由について検討した。E4領域に遺伝子的変異はなく、転写調節領域であるE2領域に塩基配列の変異を認め、転写レベルでE4が機能していない可能性を考えた。
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