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サイトカイン、アポトーシス、ホーミングレセプターからみた急性ウイルス感染症の病態

研究課題

研究課題/領域番号 12670834
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 皮膚科学
研究機関杏林大学

研究代表者

寺木 祐一  杏林大学, 医学部, 講師 (10188667)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード麻疹 / T細胞 / サイトカイン / CLA / ホーミング / 急性ウイルス発疹症
研究概要

γδT細胞はウイルス感染症において自然免疫と獲得免疫の橋渡し的な役割を果たすと示唆されているが、実際のヒトのウイルス感染症の免疫防御反応におけるγδT細胞と他の免疫細胞との相互の役割に関してはほとんどわかっていない。今回、我々は麻疹の患者の免疫応答における末梢血のγδT細胞とNK細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞との経時的な相互関係をフローサイトメトリーにより検討した。麻疹の発症初期(第1〜3病日)では活性化している(CD69+)γδT細胞の増加がCD69+NK細胞の増加とともにみられた。中期(第3〜5病日)ではCD69+γδT細胞およびCD69+NK細胞は減少し始め、変わってCD69+CD8+T細胞の著明な増加がみられた。後期(第5〜8病日)ではCD69を発現したγδT細胞、NK細胞、CD8+T細胞はいずれも末梢血中からほとんど消失していた。またCD4+T細胞はいずれの病日でもほとんどCD69を発現していなかった。サイトカイン産生態を調べると、γδT細胞はNK細胞とともに高い割合でIFN-γを産生していた。CD8+T細胞は中期にIFN-γを産生する細胞が著明に増加し、またそれらの細胞はCLAを選択的に発現していた。以上の所見から麻疹感染ではγδT細胞がNK細胞とともに、早期の感染防御に働いていることが示唆され、引き続いておこるCD8+T細胞による感染防御と二相性の免疫防御機構があることが示された。このような麻疹の免疫応答の初期に関わるγδT細胞は麻疹に対する生体の免疫応答を方向づけ、病気の予後にも影響を与える可能性が示唆される。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Teraki Y: "Skin-horning irterleukin-4 and -13-producing cells contribute to bullous pemphigoid : remission of disease is associated with increased frequency of inreased frequentry of interleukin-10-producing cells"Journal of Investigative Dermatology. 117. 1097-1102 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Teraki Y, et al: "Increased circulating skin-homing cutaneous lymphocyte-associated antigen (CLA)+type 2 cytokine-producing cells, and decreased CLA+type 1 cytokine-producing cells in atopic dermatitis."British Journal Dermatology. 143. 373-378 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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