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痒みの発現機構―特に知覚神経線維の表皮内進入機序とオピオイド受容器の分布の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12670838
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 皮膚科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

高森 建二  順天堂大学, 医学部, 教授 (40053144)

研究分担者 瀧本 玲子  順天堂大学, 医学部, 助手 (00266008)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード痒み / 痒み機序 / 難治性痒み / 神経線維 / c線維 / オピオイドペプチド / μ-リセプター / κ-リセプター / かゆみ / ドライスキン / アトピー性皮膚炎 / 表皮内神経線維 / C線維 / セマフォリン / 老人性皮膚掻痒症 / NGF / neurotrophic factor
研究概要

痒みには表皮真皮境界部に存在するC線維がヒスタミンなどの化学的刺激や温度、機械的刺激などにより活性化されて生じる末梢性の痒みとオピオイドペプチド-オピオイドリセプター系が活性化して生じる中枢性の痒みがある。臨床的には抗ヒスタミン薬が奏功する痒みと抗ヒスタミン薬に抵抗を示す痒みに分けられる。本研究では抗ヒスタミン薬が奏功しない難治性の痒みを呈する乾皮症、アトピー性皮膚炎、血液透析患者の痒みの発痒メカニズムについて研究した。その結果、1)ドライスキン(乾皮症、アトピー性皮膚炎)ではC線維が表皮真皮境界部に終わることなく角層直下まで侵入しているために、神経線維がヒスタミンなどのケミカルメディエイターを介さずに直接外部からの機械的、化学的、物理的刺激により活性化され、痒みが生じていることが示唆された。2)血液透析の患者では痒みを誘発するμオピオイド系(βエンドルフィン)が痒みを抑制するκリセプター系(ダイノルフィン)より優位になっているために痒みが生じていることを明らかにした。この結果に基づいてκリセプターのアゴニストを合成し、透析患者に投与した結果、全症例において痒みが抑制された。このことは抗ヒスタミン薬抵抗性の痒み対策としてκリセプターアゴニストが有効であることを示唆している。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] 高森 建二: "かゆみ対策"MB Derma. 54. 54-59 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "オピオイドペプチドを標的とした痒みの治療"臨床皮膚科. 56. 145-147 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "透析患者の痒みの機序とオピオイドペプチド"Visual Dermatology. 3. 534-537 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "かゆみの機序"最新皮膚科学大系. 3. 120-127 (2002)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "かゆみと疾患"最新皮膚科学大系. 3. 128-132 (2002)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "ドライスキンとかゆみ"アレルギー・免疫. 5. 654-656 (2003)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "最新皮膚科学大系・新生児・小児・高齢者の皮膚疾患"中山書店. 260-263 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "かゆみ対策"MB Derma. 54. 54-59 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "オピオイドペプチドを標的とした痒みの治療"臨床皮膚科. 56. 145-147 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "透析患者の痒みの機序とオピオイドペプチド"Visual Dermatology. 3. 534-537 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "かゆみの機序"最新皮膚科学大系. 3. 120-127 (2002)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "かゆみと疾患"最新皮膚科学大系. 3. 128-132 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "ドライスキンとかゆみ"アレルギー・免疫. 5. 654-656 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森 建二: "最新皮膚科学大系・新生児・小児・高齢者の皮膚疾患"中山書店. 260-263 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高森建二: "最新アトピー性皮膚炎診療マニュアル-かゆみ対策"Monthly Book Derma. 54. 54-59 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 高森建二: "ドライスキンによる痒みのメカニズム"臨床皮膚科. 54. 52-56 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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