研究課題/領域番号 |
12670853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
井上 登美夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (80134295)
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研究分担者 |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
織内 昇 群馬大学, 医学部, 講師 (40292586)
青木 純 群馬大学, 医学部, 助教授 (80212364)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | アポトーシス / PET / アネキシン |
研究概要 |
アポトーシスは細胞レベルの現象であり、これを画像化し臨床応用する技術開発は、多くの疾患の病態解明、診断、治療方針の決定に役立つ。放射性同位元素を用いる核医学イメージング技術は、このような分子生物学的事象を画像化する最も感度の高い技術である。なかでも、陽電子放出核種を用いるPETは定量性も高く優れた画像診断技術として注目されている。 群馬大学のPET検査施設を利用し、今回の研究は(1)既に群馬大学で開発したアミノ酸トランスポータ活性のイメージング製剤であるF-18アルファメチルタイロシンおよびC-11コリンとアポトーシスの関連を基礎的・臨床的に検討すること。(2)リン脂質結合タンパクファミリのF-18、C-11標識の可能性を検討し新たなアポトーシス検出製剤を開発することを目的に行った。 検討結果として(1)F-18アルファメチルタイロシンおよびC-11コリンに関しては、これらのトレーサ集積とアポトーシスの発現との因果関係は明らかではなかった。(2)アポトーシスの検出にフローサイトメトリで使われているアネキシンVの標識体としてC-11標識アネキシンの合成に成功した。(3)合成したC-11アネキシンはアポトーシス発現率の高い繊維肉腫細胞と低い繊維肉腫細胞の結合率に有意差を示した。 以上の結果から、アポトーシス検出PET製剤としてC-11アネキシンが有用である可能性が示され、臨床応用に向けさらにインビボ動物実験の必要性が示された。
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