研究課題/領域番号 |
12670874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
狩野 裕一 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (30186035)
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研究分担者 |
菅 一能 山口大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90171115)
松永 尚文 山口大学, 医学部, 教授 (40157334)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | perfusion MRI / lung / dynamic study / contrast-enhancement / Gd-DTPA / interstitial pneumonia |
研究概要 |
dynamic perfusion MRI imagingがCT等の形態診断では鑑別困難な種々な肺病変の鑑別に有用であるかを実験的臨床的に検討した。 実験的には放射線肺臓炎やブレオマイシンによる薬剤性急性間質性炎を作成しそれぞれ経時的にperfusions studyを試行した。perfusion MR imagingはそのdynamic patternから、これら実験的間質性肺炎において活動・非活動期を鑑別できるものであった。 臨床的には急性期及び慢性期、fibrosisの放射線肺臓炎、急性間質性肺臓炎、UIP、UIPの急性増悪、細菌性肺炎、肺気腫等の種々の疾患に対してdynamic perfusion MR studyを施行した。肺気腫の様な肺実質volumeが減少するような疾患では造影効果は低下していた。間質性肺炎の急性期では造影効果は上昇し、fibrosisでは造影効果は減弱し徐々に造影効果が上昇するというパターンを示し、実験的薬剤性間質性肺炎の結果と合致するものであった。また、放射線肺臓炎では、造影剤の動態を観察することにより、肺血流シンチ等では困難な体循環からの血流の増加も評価可能であった。 dynamic perfusion MRI早期では造影剤は主として血管内に存在しintravascular spaceを後期では血管外へ漏出しextravascular spaceの増減をしていると考えられる。perfusion MRIにより得られるdynamic patternの解析により、2コンパートメントの評価が可能であり、これにより、CT等の形態診断では鑑別困難な間質性肺炎の活動性の評価も可能であると考えられた。
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