研究課題/領域番号 |
12670933
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
平野 雅巳 (平野 雅己) 山梨大学, 医学部, 講師 (80228808)
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研究分担者 |
篠原 学 山梨大学, 医学部, 助手 (30273048)
塩江 邦彦 山梨大学, 医学部, 講師 (90215939)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 双極性障害 / 感受性遺伝子 / PDE9A / TRPM2 / ハプロタイプ解析 / 人格傾向 / TCI / 染色体21番 / SUNJ1 / 躁うつ病感受性遺伝子 / 内部コントロール法 |
研究概要 |
我々は、双極性障害の新規感受性遺伝子として、染色体21番のPFKL近傍に存在する2つの遺伝子(PDE9A・TRPM2)に注目し、SSCP(single strand conformation analysis)法あるいはダイレクトシーケンス法にてこの2つの遺伝子の変異・多型の解析を行い、得られた多型について双極性障害患者と正常対照者における頻度を比較することにより、双極性障害との関連を検討した。 PDE9A遺伝子に関しては、翻訳領域に3カ所(何れの変異もアミノ酸の変化を伴わないサイレント変異であった)、介在領域に5カ所のSNPを見いだした。 TRPM2遺伝子に関しては翻訳領域に3カ所(2カ所にある変異はアミノ酸の変化を伴うミスセンス変異であった)、介在領域に21カ所のSNPを確認した。 ハプロタイプ解析を用いて、得られた多型と双極性障害との関連を検討したが関連は認められなかった。 また、双生児を対象に人格傾向形成における遺伝学的検索をおこなった。その結果、TCIを用いた評価では、Cloningerが遺伝的関与が強いと想定した気質4次元のうち新奇性追求(NS)、損害回避(HA)、および報酬依存(RD)はそれぞれ独立な遺伝由来である可能性が強く示唆された。また、NS、および固執PSに相加的遺伝要因の影響が強く認められた。なお、NSとHAの表現型相関は遺伝によるものではなく、非共有環境の独自性に由来する可能性があることが示唆された。 NEO-PI-Rを用いた評価では、5因子のすべてが相加的遺伝と非共有環境から説明され、共有環境の影響は認められなかった。また、NEOの5つの表現型因子の背景に明確な遺伝構造を見いだすことはできなかった。
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