研究課題/領域番号 |
12670936
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
篠崎 和弘 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40215984)
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研究分担者 |
武田 雅俊 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00179649)
鵜飼 聡 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80324763)
西川 隆 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60273629)
山下 仰 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (50294054)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 統合失調症(精神分裂病) / 幻聴 / 背外側前頭前野 / 脳磁図 / 上側頭回 / ニューロ・イメージング / 並列分散処理 / 前頭葉低下性 / 統合失調症 / 前頭前野 / 聴覚野 / ネットワーク / しりとり / スツループ課題 / 精神分裂病 / 脳磁図MEG / 認知 / stroop課題 / 語産生課題 / ウエルニッケ領野 / NIRS / DLPFC / 神経回路 / 精神科リハビリテーション / Stroop課題 |
研究概要 |
並列分散処理の画像研究を統合失調症(幻聴有群となし群)と健常者について、脳磁図の空間フィルタ解析(SAM)をつかって行った。色・単語ストループ課題では刺激提示から運動反応までの650msを時間窓200msで解析した。賦活領域は左頭頂・後頭(刺激後150-250ms)に始まり右前頭極部(250-350ms)、左背外側前頭前野DLPFC(250-400ms)、一次運動野の中部・下部(350-400ms)に終った。複数の領域が重なりながら連続して活動する様子を時間窓200msでとらえることができたが、MEG・SAM解析のこのような高い時間分解能はPETやfMRIに勝る特徴である。左DLPFCの賦活は幻聴のない患者では健常者では低く、幻聴のある患者で賦活がみられなかった。これらの結果は統合失調症の前頭葉低活性仮説に一致しており、さらに幻聴の有る群でDLPFCの賦活が強く障害されていることを示唆する。単語産生課題(しりとり)ではDLPFCの賦活が患者群でみられ健常群では見られなかったのに対して、左上側頭回の賦活は健常群でみられ患者群では見られなかった。まとめると患者群では言語関連領域の機能障害があるために代償的にDLPFCが過剰に賦活されるが(しりとり課題)、DLPFCにも機能低下があるため(スツループ課題)、実行機能が遂行できないと推論される。このような神経ネットワークの機能障害が統合失調症の幻聴などの成因となっているのであろう。今後はネットワークの結びつきを定量的に評価する方法の開発を進めたい。
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