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ストレス脆弱性モデル動物のうつ病モデルとしての妥当性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12670942
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関山口大学

研究代表者

渡辺 義文  山口大学, 医学部, 教授 (90182964)

研究分担者 大楽 良和  山口大学, 医学部・附属病院, 医員(臨床)
末次 正知  山口大学, 医学部, 助手 (40294631)
橋本 学  山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (80314805)
土屋 健  山口大学, 医学部, 医員(臨床)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードうつ病モデル / Fischer344ラット / ストレス脆弱性 / 視床下部-下垂体-副腎系 / 慢性ストレス / c-fos / 抗うつ薬 / 視床下部室傍核 / コルチコステロン
研究概要

本研究の目的は、これまでの我々の研究において慢性ストレスに対して脆弱性を有することが確認された純系ラットFischer344ラットについて、うつ病の動物モデルとしての妥当性を検討することである。用いた検討方法は、慢性ストレスと平行して投与される抗うつ薬によって、ストレスに対する適応不全が回避されるかを検討するものである。ストレス適応の指標としては、視床下部-下垂体-副腎(HPA)系のストレス反応性(血中グルココルチコイドホルモン(GC)濃度変化)ならびにc-fos mRNAのストレスによる発現増大反応性を用いた。
慢性拘束ストレス負荷中の血中GC濃度変化パタンは、ストレス初日とストレス第13日の間に全く変化は認められず、慢性ストレスに対する適応反応はみられなかった。視床下部室傍核、中隔外側核、梨状葉皮質いずれにおいても、c-fos mRNA発現増大反応の減弱というストレス適応反応はストレス第7日以降にしかみられず、通常ストレス第3日よりみられるパタンより遅れを示していた。以上のFischer344ラットにみられるストレス適応不全に対する、抗うつ薬の慢性投与の効果はHPA系においてのみ顕著で、ストレス第7日よりストレス開始30分後のピーク濃度に変化は無いもののストレス開始60分以降にGC濃度の急速な低下がみられた。しかし、c-fos mRNA発現増大反応にいては、抗うつ薬は何らの変化ももたらさなかった。
今回の結果は、c-fos mRNA発現に関して十分な結果は得られなかったものの、HPA系に関して抗うつ薬のストレス適応不全回避効果が確認されたことから、Fischer344ラットのうつ病モデルとしの妥当性・有用性を示唆しているものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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