研究課題/領域番号 |
12670979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
古川 達雄 新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00272849)
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研究分担者 |
小池 正 長岡赤十字病院, 内科医長
高橋 益廣 新潟大学, 医学部, 教授 (90179531)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 白血病 / 樹状細胞 / 造血幹細胞移植 / GVHD / CTL / mixed chimerism / TCR / 同種骨髄移植 |
研究概要 |
1.白血病の同種造血幹細胞移植による治癒における"graft-versus-leukemia"(GVL)効果の白血病細胞特異性に関してはいまだ不明な点が多く、移植片対宿主病(GVHD)発症との関連も指摘されている。我々はCML特異的bcr/abl fusion領域のペプチドを抗原として、健常人から形成したDCを用い、ペプチドに反応したT細胞がoligo-clonalであることを明らかにした。また、血縁者間骨髄移植CML症例のドナーよりDCとbcr/abl fusionペプチドを用いてCD4陽性CTLを誘導。CTLはfusionペプチド(b3a2かb2a2か)に特異性をもって、recipientのcolony形成を阻害した。この結果は造血幹細胞移植のドナー細胞が、患者CMLの白血病特異的蛋白を認識して、患者白血病再発を阻止するGVLとして働く可能性を示唆するものと考えられた。 2.さらにペプチドが不明な白血病においても、一部の白血病では、白血病細胞自体をDC細胞に分化誘導して、白血病特異的CTLを誘導することが可能であることも明らかとなった。 3.一方同種造血幹細胞移植において、再発と同様に問題となるGVHDに関して、サイトカインの関与が示唆されているが、今回TNFαとIL10に注目して多型性とGVHDの関連を調べたところ、特にIL10の多型性と慢性GVHDの相関が明らかになった。 4.さらに同種造血幹細胞移植後の免疫再構築を評価ことの重要性から、末梢血単核球細胞のドナーとレシピエントの割合をみたところ、初期には混合キメラの例が認められるが、移植後完全寛解を維持している例の多くは、大体3ヶ月頃に完全ドナーに置き替わることが明らかとなった。
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