研究課題/領域番号 |
12671051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
内田 俊也 帝京大学, 医学部, 助教授 (50151882)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 尿蛋白 / アルブミン / 尿細管活性化 / TGF-β1 / ライソゾーム酵素 / NAG / OK細胞 / 分泌極性 / TGF・β / N-acetyl-β-D-glucosaminidase / TGF-β |
研究概要 |
蛋白尿による尿細管間質病変への役割が注目されている。培養尿細管細胞(OK細胞)を用い蛋白によるTGF-β1の関与を検討した。OK細胞をインスリン、トランスフェリン、セレニウムを加えたDMEM/HamF12(1:1〕で無血清条件下に培養した。lipid-free牛血清アルブミン(BSA)を用い、TGF-β1mRNA発現をノーザンブロット法で、培地中のTGF-β1蛋白はミンク肺上皮細胞を利用したbioassay法で検討し、潜在型と成熟型は塩酸添加による活性変化で区別した。BSAは用量依存性(1〜10mg/ml)に、かつ時間依存性(12〜48h)にTGF-β1のmRNAレベルと培地中の潜在型TGF-β1蛋白を増加させた。培地中のNAGも同様の傾向にあった。ウシとヒトのアルブミンによる差異はなかった。アルブミンとγグロブリンは前者が3倍ほど強力であったが、モル数で補正すると同等であった。フィルターで単層培養したOK細胞を用い、BSA10mg/mlを管腔側添加12hでは管腔側へ25pM、基底側へは〜0pMとTGF-β蛋白の分泌極性がみられた。NAG分泌は添加したサイドに分泌された。以上より、管腔側のアルブミンあるいは蛋白が近位尿細管に直接作用して潜在型TGF-β1を分泌しうることが判明した。しかしながら管腔側に分泌された潜在型TGF-β1の活性化の機序および間質線維化への関与についてさらなる解明が必要と思われる。
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