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腎マクラデンサでのTGF情報伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12671053
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 腎臓内科学
研究機関埼玉医科大学 (2002)
東京慈恵会医科大学 (2000-2001)

研究代表者

長谷川 元  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (30231517)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードTGF / Na-K-2Cl / 腎不全 / 糖尿病性腎症 / Na-K-2Cl共輸送体 / Na-Cl共輸送体 / tubuloglomerular feedback / マクラデンサ / tubulo-glomerular feedback
研究概要

Na-K-2Cl共輸送体(NKCC)やNa-Cl共輸送体(NCTT)の遺伝子ファミリーの塩基配列解析をもとに数種類のprimerを設計した。正常な腎及び5/6腎摘を行った残存腎のそれぞれ皮質よりRNAを抽出し、前述のprimerとともにRNA-PCRおおこなって数種類のNKCC variantであるDNA fragmentを得た。これらのfragmentの局在をin situ PCRにより検討したところcTALからDCTにかけて存在し、特にmacula densaに強く発現している遺伝子(NKCC-MD)を同定した。急性尿路閉塞(UTO)モデルは尿細管への圧負荷モデルであり、近年我々はNKCC2や上皮性Naチャネル(ENaC)の発現が低下することを見出し報告した。これは体液貯留に対する生体防御反応とも考えられ、一方NKCC-MDは尿流停滞を反映して発現は増加し、TGFを亢進させる方向に作用する。逆にNIDDMモデルであるGoto-Kakizaki ratでは体液貯留が見られるもののNKCC-MDの発現はむしろ減弱し、糸球体は強い圧負荷に暴露されている可能性が示唆された。5/6腎摘モデルにおいてもNKCC-MDの発現低下が見られ、やはり残存ネフロンへの圧負荷が増強されている可能性が考えられた。このようにNKCC-MDはNKCC familyにあってMDでの情報伝達に極めて重要な役割を演じている可能性が考えられ、今後遺伝子の発現を調節することで糖尿病性腎症等の遺伝子治療へ道を開く可能性が考えられた。

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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