研究課題/領域番号 |
12671068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
清水 浩 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (90260843)
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研究分担者 |
小俣 真 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70286045)
荒川 浩 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90271238)
菅原 志保子 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (60306347)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 肺サーファクタント / サーファクタント・サブタイプ転換 / Surface area cycling / 胎便 / 胎便吸引症候群 / 細胞膜障害 / 細胞膜障害性 / サーファクタントサブタイプ転換 / 溶血度 / surface area cycling |
研究概要 |
肺胞II型細胞によって合成・分泌された肺サーファクタント(large surfactant aggregates ; LA)は、肺胞腔の気液界面において表面活性を発現した後に、活性のない肺サーファクタント(small surfactant aggregates ; SA)へと転換される。この反応は、サーファクタント・サブタイプ転換と呼ばれ、胎便の存在下では転換が促進される。本研究においては、肺サーファクタント代謝に影響する胎便成分を明らかにする目的で、in vitro surface area cycling法、新生仔ブタ胎便吸引症候群モデル、リン脂質組成解析法(1次元薄層クロマトグラフィー法)を開発した。これらの手法ならびに実験動物を用いて、in vitroならびにin vivoの実験系で、胎便に肺サーファクタントの活性型を非活性型に転換促進する作用があることを明らかにした。また、その胎便成分としては30kDaのDFP結合蛋白質を同定し、さらに胎便存在下の肺サーファクタントサブタイプ転換に伴う肺サーファクタントのリン脂質組成の変化(ホスファチジルコリン減少、リゾホスファチジルコリン増加)を受けて、実際に胎便中にPLA2活性を証明した。また最終年度には、胎便の細胞膜障害性の検討を加えた。 今回、胎便には明らかに肺サーファクタント代謝に影響を及ぼす作用があることが証明され、胎便による肺サーファクタントの活性阻害に関与していることが想定された。
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