研究課題/領域番号 |
12671069
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
池田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (00193194)
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研究分担者 |
林田 慎哉 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70276319)
時枝 啓介 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20227565)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 胎児 / 肺成熟 / 肺低形成 / サーファクタント / 生育限界 / KL-6 / サーファクタント蛋白 / 胎児肺 / 低形成肺 / 胎内MRI / 2,4-dichlorophenyl-p-nitrophenyl ether / SSFSE法 |
研究概要 |
【背景】合成肺サーファクタントの出現により新生児呼吸窮迫症候群(RDS)の予後は劇的に改善した。しかしながら周産期医療の進歩した今日においても肺低形成の予後は不良で、新生児医療の場において相対的にその重要性が高まりつつある。このように、胎児肺形成、特に新生児科医が治療に介入する妊娠中期における肺の構造的解析は、(1)肺低形成の治療戦略をたてる、(2)生育限界に近い児の予後を改善する、という視点から重要であると考える。そこで、本研究費補助金を交付期間内に以下の研究を試みた。 1.実験的低形成肺モデルマウスを用いた肺低形成の治療に関する基礎研究 2.胎内気管閉鎖がヒト胎児肺のmaturationに与える影響(症例報告) 3.妊娠中期、特に生育限界付近におけるのヒト胎児肺のmaturationに関する評価 4.出生体重からみた生育限界(症例報告) 5.ヒト胎児肺組織におけるサーファクタントDの発現 【結果】 1.nitrofen投与により作成された実験的低形成肺マウス新生仔の呼吸状態は、perflurocarbonを用いた治療により改善した。 2.ヒト胎児気管閉鎖の妊娠中期における肺のmaturationは、動物実験の報告と異なり、コントロール群の胎児肺よりもmaturationが進行していた。 3.妊娠21週胎児肺は、サーファクタント蛋白Bの前駆蛋白の発現は十分であるものの成熟蛋白に至るprocessingの過程が不十分であることが示された。 4.現在まで日本国内において300グラム未満の出生児の生存記録は存在しなかった。1999年289グラムで出生した児の生存例を報告した。 5.ヒト胎児末梢肺においては、妊娠中期半ばからサーファクタント蛋白Dが発現されることを報告した。
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