研究課題/領域番号 |
12671072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2001) 弘前大学 (2000) |
研究代表者 |
渡部 肇 国際医療福祉大学, 保健学部, 助教授 (00220947)
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研究分担者 |
向阪 彰 弘前大学, 医学部・附属病院, 医員
柿崎 善史 弘前大学, 医学部・附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 栄養 / 神経内分泌機能 / レプチン / メラノコルチン / 摂食調整ペプチド / Luteinzing hormone / Prolactin / Growth hormone / 摂食調節ペプチド / Luteinizing hormone / オレキシン |
研究概要 |
1.レプチンによるluteinizing hormone (LH)分泌促進作用に関わるレプチンの脳内作用点について、ラット脳のpush-pull perfusion法を用いて検討した。Gonadotropin-releasing hormone (GnRH)の細胞体と軸索末端のそれぞれが存在する視床下部の内側視索前野と正中隆起を、種々の濃度のレプチンでperfusionした。その結果、レプチンはこの両者のいずれにも作用してGnRH分泌を促し、その結果LH分泌を刺激していることを示唆する成績を得た。 2.レプチンによるprolactin (PRL)分泌促進作用に関わるmelanocortin (MC)受容体のサブタイプについて検討した。その結果、レプチンによるPRL分泌はMC-4受容体を介していることを見い出した。 3.レプチンによるLHおよびPRLのsurge促進作用には、脳内のnitricoxideが有意な役割を果たしていることを見い出した。 4.肥満ラットで認められる視床下部・下垂体・性腺系機能障害の少なくとも一部は、高レプチン血症に起因していることを見い出した。 5.レプチンによるgrowth hormone (GH)分泌促進作用への種々の神経ペプチドの関与について検討する目的から、ラット視床下部の弓状核-正中隆起領域を種々の濃度のレプチンでperfusionし、growth homone-releasing factor (GRF),scmatostatin (SRIF)およびneuropeptide Y(NPY)の分泌変動を観察した。その結果、レプチンによるGH分泌には、GRFの分泌亢進とSRIFの分泌低下の両者が関与しているが、予想に反してNPYの有意な関与はないことが示唆された。 6.摂食促進作用を有するペプチドであるオレキシン(orexin)がLHおよびPRLのsurge発現に及ぼす影響について検討し、オレキシンが両ホルモンのsurgeに促進的に作用していることを見い出した。 7.近年その摂食調節作用が知られてきたleukemia inhibitory factor (LIF), ciliary neurotrophic factor (CNTF)およびprolactin-releasing peptide(PrRP)が、LHおよびPRLのsurgeに及ぼす影響について検討した。その結果、これら3種のペプチドはいずれも両ホルモンのsurgeに対して促進作用を有することを見い出した。
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