研究課題/領域番号 |
12671092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
森本 勲夫 産業医大, 医学部, 助教授 (80145234)
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研究分担者 |
田中 良哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (30248562)
岡田 洋右 産業医科大学, 医学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | RANKL / ICAM-1 / LFA-1 / 接着分子 / 1α,25(OH)_2VD_3 / 破骨細胞 / 骨芽細胞 |
研究概要 |
破骨細胞分化因子(RANKL)による破骨細胞形成に及ぼすICAM-1/LFA-1 pathwayを介した細胞接着の関与の検討 1)骨芽細胞と破骨細胞の接着:破骨細胞の成熟・分化の過程は、骨芽細胞や骨髄間質細胞の細胞膜上に発現するRANKLを介して調節されるが、その際、これらの細胞と破骨細胞前駆細胞との接着が必須である。我々はRusselらの方法により変形性関節症患者より抽出した骨芽細胞をICAM-1抗体結合ビーズを用いてICAM-1陽性及び陰性細胞に分離した。ICAM-1陽性骨芽細胞は、LFA-1/MAC-1を発現する単球や前破骨細胞様細胞株FLG29.1と高率に接着したが、ICAM-1陰性骨芽細胞は殆ど接着しなかった。ICAM-1陽性骨芽細胞と単球の接着はLFA-1抗体で完全に阻害されたが、抗RANKL抗体は全く阻害効果がなかった。この結果より、RANKLが機能するためにはLFA-1/ICAM-1を介する高親和性の接着分子を要することが示唆される。 2)破骨細胞形成:1α,25(OH)_2VD_3の存在下における骨芽細胞と末梢血単球の混合培養系において、ICAM-1陽性骨芽細胞はTRAP陽性多核細胞、カテプシンK陽性細胞、VN-R陽性細胞を高率に誘導したが、ICAM-1陰性細胞は殆どTRAP陽性細胞を誘導しない。また、ICAM-1陽性骨芽細胞によるTRAP陽性多核細胞の誘導はLFA-1抗体によって完全に阻害された。以上、骨芽細胞・骨髄間質細胞上のICAM-1は、RANKLが効率的にRANKと結合し破骨細胞形成に機能するために、破骨細胞前駆細胞上のLFA-1との高親和性の接着を媒介する事が示唆される。
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