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糖尿病の奇形発生におけるアポトーシスの誘導機構と分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 12671116
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関長崎大学

研究代表者

赤澤 昭一  長崎大, 医学部附属病院, 助教授 (10145261)

研究分担者 近藤 宇史  長崎大学, 医学部, 教授 (00158908)
小路 武彦  長崎大学, 医学部, 教授 (30170179)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードembryo(胎芽) / アポトーシス / Bax / Bcl-2
研究概要

糖尿病母体からの新生児は奇形の発生が高く、その発生を抑制することが近年重要な課題となっている。器管の形成過程において、アポトーシスが重要な役割を演じることが知られている。近年アポトーシスを促進、抑制的に働く癌遺伝子が発見されてきたが、Baxはアポトーシスを誘導し、Bcl-2は抑制的に働くとされる。糖尿病における奇形の発生とアポトーシスの関与およびBax,Bcl-2の発現を検討した。
本年度は正常の器官形成期のembryoについて検討した。(主な器官形成期に相当する)妊娠第9,10,11日のrat embryoを取り出し、1)embryoからtotal RNAを抽出し、real time quantitative-PCR法によりBaxとBcl-2のmRNAを定量した。2)アポトーシスの検出はTerminal deoxynucleotidyl transferaseを作用させ、peroxidase標識抗biotion抗体を用いて免疫組織学的に検出した。3)Bax,Bcl-2の発現はBax,Bcl-2抗体を用い、免疫組織学的に検出した。妊娠第9-11日のembryoにおいて、Bax,Bcl-2のmRNAの発現がみられた。BaxのmRNAは妊娠第9-11日の間でほとんど変わらなかった。一方、Bcl-2のmRNAの発現は、妊娠第9日でもっとも低く、embryoの成長につれて増加した。その結果、Bax/Bcl-2の比は、妊娠第9日embryoにおいてもっとも高く、embryoが成長するにつれて低下した。アポトーシスは妊娠第9日の原始腸管、心臓形成域に強く生じていた。原始心臓が分化するにつれてBcl-2の発現が増加し、Baxの強い発現が見られるにもかかわらず,アポトーシスはほとんど見られなかった。前腸、中腸、後腸へと原始腸管が分化・発達している時も同様の所見がみられた。妊娠第10,11日目、器官が形成されるにつれて、アポトーシスは神経管、体節、眼胞、咽頭弓に認められた。それに一致してBaxの発現が認められた。しかしBaxとBcl-2が同時に強く発現している領域には、アポトーシスはほとんど認められなかった。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 赤澤昭一: "胎児の異常とをの対策"糖尿病と妊娠. 1・1. 8-11 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 赤澤昭一: "糖尿病における奇形の発生機序"内分泌・糖尿病科. 11・3. 275-279 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 赤澤昭一: "糖尿病における先天性奇形発生機序"産婦人科の実際. 49・2. 173-178 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Fuyan Sun,Shoichi Akazawa: "Diabetes Mellitus : Recent advances for 21st century-Role of Apoptosis and expression of box and bcl-2 on diabetic embryo-pathy-"Motoaki Shichiri, Soon Hyun Shinn, Nigishi Hotta. 365-368(469) (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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