研究課題/領域番号 |
12671125
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
川嶋 洋一 城西大学, 薬学部, 教授 (80126515)
|
研究分担者 |
今井 浩一 埼玉県循環器呼吸器病セ, 研究員
FUJIKANE Yuko Josai University, Faculty of Pharmaceutical Science, Research Associate
工藤 なをみ Josai University, Faculty of Pharmaceutical Science, Research Associate (10161647)
藤兼 裕子 城西大学, 薬学部, 研究助手
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | Δ9不飽和化酵素 / クロフィブリン酸 / パルミトイルCoA炭素鎖伸長酵素 / インスリン / デヒドロエピアンドロステロン / 脂肪酸 / 脂肪酸酸化 / VLDL分泌 / 糖尿病 / PPAR |
研究概要 |
ラット肝臓において、オレイン酸の合成はエネルギー代謝と密接に関係している。抗高脂血症薬であるクロフィブリン酸や、ステロイドホルモンの一種であるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は肝臓において、Δ9不飽和化酵素(SCD)とパルミトイル-CoA炭素鎖伸長酵素(PCE)を誘導し、肝臓におけるオレイン酸の割合を顕著に増加させ、逆にリノール酸やドコサヘキサエン酸の割合を低下させた。グルコースやフルクトースの負荷によってオレイン酸やパルミトオレイン酸の割合が増加し、リノール酸やアラキドン酸の割合が低下した。I型糖尿病ラットでは良好その活性は著しく低下した。糖とクロフィブリン酸を組み合わせると、PCE活性とオレイン酸の割合はさらに上昇したがSCD活性には変化がなかった。したがって、糖およびクロフィブリン酸によってSCDとPCEの調節はやや異なり、PCEもオレイン酸合成を調節していることが明らかとなった。DHEA投与ではミトコンドリアにおける脂肪酸分解も同時に亢進していた。 以上の結果から、DHEAやクロフィブリン酸は、糖とはやや異なる脂肪酸組成の変化をもたらすこと、また、クロフィブリン酸や糖を組み合わせると、それぞれ単独とは合成および分解酵素系が異なる調節をうけることが明らかとなった。
|