研究課題/領域番号 |
12671133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
郷 一知 (2001) 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (00234964)
山本 浩史 (2000) 旭川医科大学, 医学部, 講師 (10270795)
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研究分担者 |
笹嶋 唯博 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20109515)
東 信良 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30250559)
山崎 弘資 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20281884)
郷 一知 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (00234964)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 動物種 / 血管内皮細胞 / 内膜平滑筋細胞 / 細胞増殖能 / 老化 / 中膜平滑筋細胞 |
研究概要 |
本研究の目的は、血管構成細胞の初代細胞培養系を用い、血管内皮細胞および中膜平滑筋細胞の細胞増殖能および細胞増殖メカニズムの動物種における相違を明かにし、小口径人工血管、さらには種々の人工臓器開発研究に寄与することにある。 血管内皮細胞増殖速度はラット、イヌ、ヒトの順に速かった。若年細胞で比べると、5週令ラットの50% confluence到達時間は4日で、胎児細胞であるHUVEの50% confluence到達時間4日とほぼ同じであり、幼犬の50% confluencc到達時間8日より短かった。equivalentと考えられる、50週令ラット、成犬、50歳ヒトを比較すると、50週令ラットの50% confluence到達時間は7日、成犬の50% confluenge到達時間は14日であり、50歳ヒトでは2週間でもcohfluentに達しなかった.`ラット、イヌ、ヒトでそれぞれ若い細胞と老化した細胞で血管内皮細胞増殖速度をみると、どの動物種においても若い細胞のほうが増殖速摩は速かった。中膜平滑筋細胞増殖速度もラット、イヌ、ヒトの順に速かった。ラットにおいては5週令ラット中膜平滑筋細胞は50週令ラット中膜平滑筋細胞より増殖速庚は速かった。この動物種による細胞増殖能の相違が、人工血管治癒過程の相違に関与していると考えられた。また、同一動物種においても、加齢により血管内皮細胞増殖能および中膜平滑筋細胞増殖能は減弱しており、細胞増殖能には年齢が影響していた。これらの結果から、ヒトへの応用を前提に動物実験を行う場合、動物種の相違および加齢の影響を考慮に入れた、実験モデルの作成が必要であると考えられた。
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