研究分担者 |
矢野 雅彦 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70273646)
中森 正二 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70294080)
門田 守人 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00127309)
塩崎 均 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70144475)
井上 雅智 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (80232560)
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研究概要 |
各種固形癌(胃癌、食道癌、大腸癌、肺癌、膵臓癌、肝癌、胆道癌、乳癌)の微小転移検出を目的としたMultiple-marker RT-PCR assay法を確立した。癌患者の手術時の郭清リンパ節、あるいは、血液サンプル等を用いてこの遺伝子診断による微小転移検出を行いその有用性を証明した。(Int J. Cancer,2001,Cancer,2001&2000,Clin. Cancer Res.,2001&2000,int. J. Oncol.,2000,Digest. Dis. Sci.,2000)さらに、遺伝子診断における至適サンプリング法の確立を行い報告した。(Cancer letter,2000)遺伝子診断の臨床応用のためにリアルタイムモニタリングシステムによる遺伝子マーカーの定量的検出法とキャピラリーPCRを用いた迅速診断法を確立した(論文投稿中)。このシステムを用いた臨床応用モデルとして、術中迅速遺伝子診断に基づく食道癌のリンパ節郭清範囲決定のProspective study行った。(現在までに73例に施行)この結果、術中迅速遺伝子微小転移診断を導入することにより、頸部リンパ節郭清の適応決定が、より正確に行える可能性が示唆された(論文投稿中)。今後、迅速遺伝子診断のさらなる改良(より短時間で、より簡略な方法で)を行い、術中迅速遺伝子診断の臨床応用の幅を広げるとともに、Molecular stagingによる、high risk症例の抽出とそれに対する治療戦略を確立していく予定である。
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