研究課題/領域番号 |
12671197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
桜井 文明 (櫻井 文明) 山形大学, 医学部・外科学第一講座, 助手 (40312748)
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研究分担者 |
平井 一郎 山形大学, 医学部・外科学第一講座, 助手 (00313156)
布施 明 山形大学, 医学部・外科学第一講座, 助教授 (80199398)
木村 理 山形大学, 医学部・外科学第一講座, 教授 (00169947)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 肝門部胆管癌 / 胆嚢癌 / 中下部胆管癌 / 抗サイトケラチン抗体 / 微小転移 / 免疫染色 / 連続切片 / リンパ節転移 / 微小リンパ節転移 |
研究概要 |
【はじめに】消化器癌のリンパ節転移の診断は通常最大割面のHematoxylin and Eosin (HE)染色で行われるため、最大割面にまで至らないような転移病巣はリンパ節転移陰性と診断される。従ってリンパ節転移陰性と診断されたなかには微小な転移がある程度の頻度で含まれていることを認識する必要がある。消化器癌ではリンパ節転移陽性例は陰性例に比較し予後不良であるが、リンパ節微小転移陽性例が微小転移陰性例と比較して予後不良かどうかは現時点のところ結論は出ていない。一方、胆管系悪性腫瘍でもリンパ節転移は重要な予後規定因子になっているがこの領域での微小転移に関する報告はこれまでに2、3の報告を見るのみである.そこで本研究では胆管系悪性腫瘍におけるリンパ節微小転移の検出頻度と予後との相関を検討し、その臨床的意義を明らかにすることを試みた. 【方法】対象は肝門部胆管癌17例、漿膜下浸潤胆嚢癌15例、中下部胆管癌44例.うち最大割面のHE染色でおこなわれ、通常の病理組織検索でリンパ節転移陰性と診断された症例のそれぞれ19例、15例、10例に対し連続切片の作成をおこなった.各切片レベルにつき2枚の切片を作成し、1枚をHE染色、あとの1枚を免疫組織学的染色を施行した.各切片レベルの間隔は40mmとした.1つのリンパ節につき平均17.1レベルで観察を行った.免疫組織学的染色は1次抗体に抗サイトケラチン抗体を用いた.微小転移を来しやすい臨床病理的背景因子およびその予後を検討した. 【結果】微小転移の検出率はそれぞれ17.5%、20.0%、0.0%であった.微小転移を微小転移を来しやすい臨床病理的背景に特徴はなかった.微小転移を来した症例は予後不良である傾向を示した.しかし微小転移を来さなかった症例との有意差は認めなかった. 【結論】連続切片の作成と免疫染色によって検出された胆管系悪性腫瘍の微小転移の臨床的意義は明らかではなかったが、今後大規模な研究が必要であると考えられた.
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