研究課題/領域番号 |
12671230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岡 正朗 山口大学, 医学部, 教授 (70144946)
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研究分担者 |
飯塚 徳男 山口大学, 医学部, 寄附講座教員 (80332807)
森 尚秀 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (70325231)
硲 彰一 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50253159)
前田 義隆 山口大学, 医学部, 助手 (30291488)
西田 峰勝 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (80243666)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 肝癌 / nm23-H1遺伝子 / 化学療法 / 肝内再発 / マイクロアレイ / 免疫組織染色 / NM23-H1遺伝子 / 肝再発 / 免疫染色 / 肝細胞癌 / テロメラーゼ活性 / RT-PCR |
研究概要 |
(1)臨床例での検討:肝細胞癌切除例24例でCDDP/5FUの肝動注療法を施行しており、これらの症例は全て肝切除を行い、肝内に残存した肝癌に対し同療法を行った症例である。CR3例、PR7例で有効率は41.7%であった。これらの癌部をNM23-H1の免疫染色を行った。その効果、CR+PR群で8/10が陽性、NC+PD群で9/14が陽性であり(Fisher exact test : P=0.6529)、NM23-H1陽性例でCDDP/5FUの肝動注療法が有効である傾向を認めた。また、CRの3例は強陽性であった。 (2)Genechipによる解析:肝細胞癌(HCC)の術後早期肝内再発を予測するシステムを開発するため、治癒切除HCC33例にて6000個の遺伝子発現をoligonucleotide microarray (Affymetrix社)を用いて解析した。【方法/結果】12例が術後1年以内に肝内再発を生じた。Clustering (unsupervised learning)に比し、supervised learning in statistical pattern recognition (SSPR)法には、再発の有無をラベルづけしたサンプルを用いる教師あり学習の利点がある。SSPR法にて早期肝内再発と関連する12個の遺伝子を選択し、再発予測スコアリングシステムを構築した。12個の遺伝子の内、再発群ではHLA-DR, TNF-alpha inducible protein A20, Staf 50等の免疫応答遺伝子の発現低下が特徴的であった。本システムは10回の独立試行全てにおいて未知のテストサンプルを正しく予測することができた。【まとめ】SSPR法に基づく本システムはHCCの肝切除後早期肝内再発予測を可能にすることが示唆された。
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