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肺癌の脳転移における臓器特異性の決定機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671326
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胸部外科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

吉増 達也  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60316099)

研究分担者 坂口 和成  和歌山県立医科大学, 付置研究所, 教授 (60178548)
松浦 成昭  大阪大学, 医学部・保健学科, 教授 (70190402)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード肺癌 / 脳転移 / インテグリン / ラミニン
研究概要

・ヒト肺癌の既存の細胞株7株を用い,ヌードマウスに投与し,脳転移を形成するかどうかの検討を行った.経静脈的投与では脳転移は形成されず,左心室内投与にて3株に脳転移の形成を確認した.
・脳転移の形成の確認には,脳全体を摘出し,細胞培養系に戻し,癌細胞の増殖を確認する方法を取った.
・脳転移形成が確認された3株を用いて,継代により高脳転移株の樹立を試みたところ,ヒト扁平上皮癌細胞株EBC-1にて高脳転移株EBC-1/brainを樹立し得た.他の2株においては,安定した脳転移を得ることが困難であった.
・EBC-1/brainと対比させる目的で,骨転移巣を継代し,高骨転移株EBC-1/boneを作成した.
・EBC-1/brainは,他の2株に対し,有意に高い脳転移の頻度を示した.
・EBC-1及びEBC-1/brain, EBC-1/boneを用いて細胞学的性状の検討を行った.EBC-1/brainはin vitroのassayにおいて,他の2株に比し,laminin上での増殖,lamininに対する遊走,接着が増強していた.integrinはalpha 3 beta 1が増強しており,これらの反応性の増強は,このintegrin alpha 3 beta 1発現の増強によるものと考えられる.
・組織像では,EBC-1/brainは,脳実質内で圧排性の転移結節を作ることが確認された.
・EBC-1/brainにおいて,integrin alpha 3 beta 1を阻害抗体でblockした結果,有意に脳転移が抑制された.
・以上より,肺癌の脳転移形成において,integrin alpha 3 beta 1のlamininに対する反応が重要であることが示唆される.
・本研究成果は,学術雑誌に投稿準備中である.

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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