研究課題/領域番号 |
12671356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
丸野 元彦 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10263287)
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研究分担者 |
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00201046)
森内 秀祐 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90322180)
大西 丘倫 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (70233210)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | CGHマイクロアレイ / グリオーマ / 欠失 / EGFR増幅 / 遺伝子情報 / oncogene / microarray, / CGH, / glioblastoma, |
研究概要 |
腫瘍の全体像をみるためには、ゲノムワイドな遺伝子情報を知ること、いわゆる増幅や欠失の解析、発現解析、あるいはpoint mutationの解析などが必要となる。LOH解析やCGH法によりグリオーマでは多くの部位で染色体の欠失あるいは増幅がみられることが明らかとなったが、個々の特定の遺伝子についての情報は得ることができなかった。そこで、最近開発されたゲノム・マイクロアレイ法を用いて多数の癌関連遺伝子のグリオーマでの増幅を検討した。【方法・成果】手術により摘出したグリオーマの凍結切片よりDNAを抽出した。 CGH法により全染色体の欠失および増幅部位を検討し、さらに58個の癌関連遺伝子につきマイクロアレイ(AmpliOnc l, Vysis)を用いGenoSensor System(Vysis)により解析した。CGH法(52例)によるとastrocytomaは欠失を主とし、悪性度の増加に伴い欠失が増加し、glioblastoma(GB)となると欠失のみならず増幅も認められた。マイクロアレイ法ではGB19例中、6例ではEGFR(7p12)が増幅しており、2例でPDGFRA(4q12)、各1例ではMYC(8q12)、CCND1/FGF4(11q13)の増幅がみられた。いずれも4倍から32倍におよぶ強い増幅であった。マイクロアレイ法でEGFRの増幅が認められた例ではCGH法で7番染色体のgainが、MYCの増幅がみられた例では8番染色体長腕のgainがみられたように、CGH法とマイクロアレイ法の結果が一致していた。【まとめ】マイクロアレイ法により臨床例から容易にかつ短時間に多数の癌関連遺伝子の情報を得ることができた。これらの遺伝子情報は診断はもとより個別治療に応用できることが期待される。
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