脳虚血侵襲に対するHeat Shock Protein誘導剤による脳保護法の開発-Heat Shock Factorの転写制御機構からみた検討-

• 研究課題/領域番号: 12671382
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 脳神経外科学
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 菅 貞郎 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10171117)
• 研究分担者: 真柳 圭太 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30286504) ; 赤路 和則 (財)脳血管研究所, 脳神経外科, 助手 (90276262)
• 研究期間 (年度): 2000 – 2001
• 研究課題ステータス: 完了 (2001年度)
• 配分額: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円); 2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
• キーワード: heat shock protein / cerebral ischemia / tolerance / protection

研究概要

1.GGAによる脳虚血侵襲に対する保護効果の検討
虚血モデルとして,スナネズミ両側頚動脈5分間閉塞再潅流モデルとラット局所脳虚血モデルを用いた.
肝虚血モデルでの保護効果が認められた投与量の虚血前2週間のGGA腹腔内投与では保護効果が認められなかったため,GGAの脳内移行を考慮して,投与量を2,5,10倍量に増量して投与して保護効果を確認したが,海馬CA1での遅発性神経細胞死の抑制効果は認められなかった.
2.低脳温による保護効果とHSP,即初期遺伝子発現,転写活性
薬剤による虚血耐性獲得が困難であったので,他の虚血に対する保護効果とHSPなどの遺伝子発現,転写活性への関与を検討するため,低脳温を用いて検討した.
その結果,虚血耐性に関与するHSPは低脳温では発現が抑制されており,他方,Fosの発現が亢進しており,それに連動して転写因子AP-1活性の上昇をみとめた.この結果より,虚血侵襲に対する保護,耐性効果にはHSPのみならず,即初期遺伝子発現とその転写活性が関わっている事が示唆された.

研究成果

• [文献書誌] Akaji K, Suga S, Fujino T, et al.: "The effect of intra-ischemic hypoLthbermia on the expression of c-Fos and c-Jun, and DNA binding activity of AP-1 after focal cerebral ischemia in rat brain"J Cereb Blood Flow Metab.. 21. S428 (2001)
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [文献書誌] Akaji K, Suga S, Fujino T, et al.: "Brain Hypothermia"Effect of Intraischemic Hypotherrmia on Expression of c-Fos, c-Jun and HSP72 After Transient Focal Cerebral Ischemia in Rat Brain. 61-67 (2000)
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [文献書誌] Akaji K, Suga S, Fujino T, et al.: "The effect of intra-ischemic hypothermia on the expression of c-Fos and c-Jun, and DNA binding activity of AP-1 after focal cerebral ischemia in rat brain"J Cereb Blood Flow Metab. 21. S428 (2001)
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [文献書誌] Akaji K, Suga S, Fujino T, et al.: "Effect of Intraischemic Hypothermia on Expression of c-Fos, c-Jun and HSP72 After Transient Focal Cerebral Ischemia in Rat Brain"Brain Hypothermia. 61-67 (2000)
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より