研究課題/領域番号 |
12671401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
石原 裕和 富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (30242499)
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研究分担者 |
川口 善治 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (00262527)
長田 龍介 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (40293310)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | NO(Nitric Oxide) / プロテオグリガン / 椎体間代謝 / I-Nos / アンチセンスオリゴヌクレオチド / NO (Nitric Oxide) / プロオテオグリカン / 椎間板代謝 / i-NOS / プロテオグリカン |
研究概要 |
腰痛発症の首座である椎間板変性には多くの因子が関与していることが示唆されているが、そのメカニズムは未だ明らかにはされていない。Nitric Oxide(NO)は血管内皮拡張因子として初めて報告されたが、その後の研究により広範な生命現象に深く関わっていることが明らかとなってきた。我々はin vitro培養系においてヒト変性椎間板のNO産生が亢進していること、NOが濃度依存的に椎間板プロテオグリカン合成抑制作用を持つことを明らかにした。このことより、椎間板におけるNO産生を効果的に抑制することが出来れば、変性の抑制へとつながる。家兎の腰椎椎間板にメスにて線維輪切開を加え変性モデルを作成した。切開3週目より腰椎レントゲン上、椎間板腔狭小化、骨棘形成が起こり、またアイソトープの取り込み、ELISA法でみた経時的なプロテオグリカン合成の低下、MMP-3産生の亢進が認められ、組織学的にも3ヶ月の時点でサフラニン-0染色性の低下、繊維輪の亀裂形成が明らかとなった。i-NOSmRNAのAUG initiation codonに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを椎間板内に直接注入すると、RT-PCR法によりi-NOSm-RNAが約30%にまで減少した。そして、経時的なプロテオグリカン合成の低下、MMP-3産生の亢進が、コントロールと比べ有意に抑制できた。また、3ヶ月の時点でレントゲン上の変性所見、組織学的なサフラニン-0染色性の低下が明らかに抑制され、繊維輪の亀裂形成も抑制された。
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