研究課題/領域番号 |
12671423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
神宮司 誠也 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (80235829)
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研究分担者 |
占部 憲 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (90284489)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | BMP / bone induction / TCP / bone graft / growth factors / osteoinduction / 組織工学 / 再生医学 / Bone Morphogenetic Protein / 骨 / 骨移植 |
研究概要 |
1.筋組織内での骨形成誘導におけるキャリヤー等の検討。 ウサギ下肢筋肉内にPGSもしくはbeta TCPを担体として、human recombinant BMP-2を投与した。どちらの担体でも、5週で骨形成が起こっており、10週ではすでに骨吸収が起きていた。PGSでは、担体の周囲にのみ骨形成がおこっていた。BetaTCPでは担体内部まで骨形成がおこっており、形のコントロールに優れることがわかった。 2.筋組織内に形成された骨組織の移植実験。 形成された骨組織が筋弁の形で生存しうるか検討する為に、human recombinant BMP-2を含ませたbeta TCPを移植した後2週にて誘導された骨組織を含む筋弁の形にした。周囲からの血行を防ぐために、同筋弁を薄いゴムで被い、以後の経過について検討した。2回目の手術後2週では、全例担体の形とほぼ同じ骨組織が誘導されていた。誘導された骨組織にempty lacunaeはなく壊死組織は認められなかった。むしろ新生毛細血管が多くみとめられた。4週になると一部骨吸収が始まっていたが形は保たれており、また壊死組織は認められなかった。 3.骨誘導能に引き続いて起こる骨吸収の抑制実験。 1.ラット筋組織内骨誘導実験 ラットを用いて、まずβTCPを担体としてhrBMP-2を筋組織内に投与し、経時的な骨誘導の変化を観察した。直径5mm,厚さ2mmのβTCP diskに17μg hrBMP-2を染み込ませ氷上にて30分間置いた後に大腿四頭筋に埋め込んだ。投与後1,2,3,4週にて同筋組織を採取し、レントゲン写真及び組織学的に検討した。TRAP染色した標本にて多核巨細胞数を数えると、投与後2週にて最も多かった。 2.ラット筋組織内骨誘導後の骨吸収抑制実験 rhBMP-2とbisphosphonateを同時投与する実験を行った。βTCP diskに17μg hrBMP-2と4種類の異なる濃度のbisphosphonateを含む溶液を染み込ませ、実験1と同様に大腿四頭筋に埋め込んだ。投与後2週目におけるTRAP陽性多核巨細胞数を調べた。最も濃い濃度から2番目までの群にて、コントロール群と比べてTRAP陽性多核巨細胞数が減少していた。組織標本ではbisphosphonateを使っていないコントロールと比べて骨組織面積が有意に増加していた。
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