研究課題/領域番号 |
12671437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
横山 一彦 北里大学, 医学部, 講師 (00182709)
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研究分担者 |
青木 信一 北里大学, 医学部・整形外科, 助手 (60286309)
糸満 盛憲 北里大学, 医学部・整形外科, 教授 (70104528)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 大腿骨 / 髄内釘法 / リーミング / 非リーミング / 肺障害 / 動物モデル |
研究概要 |
【目的】下肢長管骨骨折に対する髄内釘法は確立された手技であるが、髄内釘刺入やリーミングを行うことによる肺障害が問題視されている。そこで我々はリーミングおよび非リーミング髄内釘による健常肺に及ぼす影響の違いについて動物実験による検討を行った。【方法】羊を用いて、静脈および吸入麻酔導入後、血圧モニターと血液ガス分析のための動脈ライン、維持輸液とhemodynamics分析および血清生化学分析のため、中心静脈よりSwan-Ganzカテーテルを挿入した。圧モニター関係のデータはデータ収録/解析システムを介して、パーソナルコンピューターに連続的に記録可能となるようにした。以上の準備が終了した後.大腿骨(骨折なし)に対し、リーミング群(R群;n=5):8-12mmまでリーミング後、AO Universal Nail(径11mm)を挿入するもの、非リーミング群(NR群;n=5):非リーミング手技でAO UFN(径9mm)を挿入するもの、皮切から筋剥磁まで行い釘挿入を行わないshamcontroI群(C群:n=5)の3群を作成し、麻酔導入後、各モニター設置後、骨髄開放前後、リーミング時、髄内釘挿入時、釘挿入直後、釘挿入後から6時間まで様々な生化学的およびhemonaynamicパラメーターを測定した。実験終了時に肺胞洗浄と肺組織中のmyeloperoxidase(MPO)活性を測定した。【結果、結論】hemonaynamicパラメーターから、肺血管抵抗、AaDO_2の経時変化を比較したが3群間に有意差を認めなかった。6時間後の肺胞洗浄液の白血球比率では、C群とNR群およびR群の間に差を認め、脂肪細胞貧食比率においても、C群およびNR群とR群の間に差を認めた。肺組織中MPO活性では、R群、NR群、C群の順に高い傾向を認めた。以上の結果からリーミングによる髄内釘操作は循環、呼吸機能には影響がないものの、細胞、酵素活性レベルでは肺障害に影響を与えていると考えられた。
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