研究課題/領域番号 |
12671439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
仲尾 保志 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30188883)
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研究分担者 |
池上 博泰 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00193186)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Schwann細胞 / 人工神経 / 神経移植 / Schawann細胞 / HNK-1糖鎖抗原 |
研究概要 |
初年度は、Schwann細胞を人工素材に播種してから培養系に移行し、in vitroで神経組織に匹敵するものを作製した.次年度は、ハイブリッド型人工神経を作製し、それをラットの坐骨神経に移植して、再生神経の誘導能を観察した. 使用した人工神経は、外径2mm、内径1mmのスポンジ構造をした生体吸収性ポリマーtubeで、材質は、ε-カプロラクトン(CL)とL-乳酸(LA)の共重合体〔P(CL/LA)〕(モノマー比1:1)である.スポンジの孔径は、Schwann細胞(直径約30μm)が生着しやすいように、平均50μmに調節している.Wistar系ラットの坐骨神経からcollagenase/dispaseを用いて細胞を分離し、これを培養して増加させscaffoldへの播種を行った.播種操作を終了したtubeは、培養系に移行して48時間培養した.組織培養したハイブリッド型人工神経はglutaraldehydeで固定し、電子顕微鏡を用いて培養の様態を観察したところ、大量のSchwann細胞がネットワークを築きながら生着していた. ラットの坐骨神経に20mm長のgapを作製し、(1)Schwann細胞を3次元培養したpolymer scaffold、(2)Schwann細胞をseedingしていないpolymer scaffold、(3)silicone tubeを移植した.術後8週で神経を採取して、組織学的検索を行った.Schwann細胞をseedingしたtubeでは、全例において架橋組織が観察された.一方、Schwann細胞をseedingしなかったtube、silicone tubeでは、再生は不良であった.
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