研究課題/領域番号 |
12671463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
白神 豪太郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (20235740)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 気道繊毛上皮 / 気道繊毛運動 / 一酸化窒素 / サイクリックGMP / グアニル酸シクラーゼ / プロテインキナーゼG / L-アルギニン / プロポフォール / 気管繊毛上皮 / 気管繊毛運動 / β受容体 / サイクリックAMP / プロテインキナーゼA / フォスフォジエステラーゼ / 心房性ナトリウム利尿ペプチド |
研究概要 |
気管繊毛上皮細胞の繊毛打周波数(CBF)制御における一酸化窒素(NO)の役割をラット培養気管繊毛上皮細胞を用いて検討した。NOC-12およびGSNO (NOドナー)、L-アルギニン(NO前駆体)、8-BrcGMP (cGMPアナログ)、イソプロテレノール(β受容体刺激薬)、8-BrcAMP (cAMPアナログ)はCBFを増加させた。L-アルギニン、イソプロテレノールおよび8-BrcAMPによるCBF亢進はL-NMMA (NO合成酵素阻害薬)、ODQ (可溶性グアニレートシクラーゼ阻害薬)およびKT5823(PKG阻害薬)により抑制された。L-NMMA、ODQ、KT5823単独投与はCBFに影響しなかった。培養繊毛上皮細胞にDAF (NO感受性蛍光色素)を負荷し、NO産生を画像蛍光強度より解析した。DAF負荷後、繊毛上皮細胞に一致して蛍光が観察された。L-アルギニン投与により蛍光強度およびCBFが増加した。L-アルギニンによるこれらの増加はL-NMMAの同時投与により消失した。L-NMMAの単独投与は蛍光強度およびCBFを増加させなかった。蛍光強度増加とCBF増加の間には有意の正の相関関係が存在した。以上より、気管繊毛上皮細胞はNOを産生すること、産生されたNOはautocrine/paracrineに働くこと、NO-cGMP-PKG系は気管繊毛運動を制御していること、β受容体-cAMP-PKA系による繊毛運動亢進にはNO-cGMP-PKG系が関与することが明らかとなった。静脈麻酔薬であるプロポフォールのCBFへの影響とNOの役割を検討した。プロポフォールはCBFを用量依存性に亢進させた。プロポフォールによるCBF亢進は、L-NMMA、ODQ、KT5823により用量依存性に抑制された。以上より、プロポフォールはNO-cGMP-PKG系を介して繊毛運動を亢進させることが明らかとなった。
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