研究課題/領域番号 |
12671521
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
木原 和徳 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40161541)
|
研究分担者 |
影山 幸雄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10211153)
佐藤 健次 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (20107246)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 尿路 / 精路 / 自律神経 / 再建 / 臨床応用 |
研究概要 |
平成12年-13年度の研究成果を項目別に述べる。1)イヌ骨盤神経再建:膀胱の排尿機能を支配している骨盤神経を端々吻合し、膀胱への神経経路を高率に再建できた。また、骨盤神経の欠損部に下腹神経あるいは陰部大腿神経を移植し、いずれの神経でも高率に神経経路を再建できた。2)自律神経機能を保持したイヌ自家膀胱移植:上記の実験結果に基づいて、イヌを用いて膀胱の自家移植を行った。骨盤神経の他に膀胱への動脈、静脈、尿管、尿道を切断して膀胱を遊離した後、これらを再吻合して自家移植を行った。神経機能を持った膀胱移植に成功した。3)イヌ新膀胱に対する神経再支配:膀胱が摘出された場合、腸管で膀胱を代用にする新膀胱形成手術が広く行われている。この新膀胱に対する骨盤神経シグナルの再支配を試みた。新膀胱(結腸)を支配している結腸神経と骨盤神経との間に下腹神経を移植した。約1年6ヶ月後、5頭において、神経経路の再建を成功した。移植手術を行った骨盤神経を電気刺激することにより、結腸(新膀胱)の収縮反応が見られた。4)イヌ下腹神経再建:(自然更建)下腹神経を約半分切除しても、4年後(ヒトでは20年以上に相当)に精管、膀胱頚部、前立腺、肛門管に至る神経経路が自然再建され、交差性、2重交差性の神経経路も再建される知見を得た。(神経移植)下腹神経の欠損部に自律神経である結腸神経および体性神経である陰部大腿神経を移植した。いずれの移植でも高率に神経経路が再建された。(神経再建の組織学的検討)骨盤神経と結腸神経との間に移植された下腹神経グラフトに生じた神経再生がHematoxyline・Eosin染色、鍍銀染色、免疫組織化学染色、透過型電子顕微鏡で確認された。5)ヒト自律神経の再建:射精機能温存のための腰内臓神経の再建と、勃起機能温存のための陰茎海綿体神経の再建を行った。いずれも臨床例で成功例を得た。
|