研究課題/領域番号 |
12671605
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
重政 和志 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30294557)
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研究分担者 |
平田 英司 広島大学, 医学部附属病院, 医員
白山 裕子 広島大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 卵巣癌 / マトリックスメタロプロテアーゼ / セリンプロテアーゼ / 細胞周期調節因子 / アポトーシス調節因子 / MCL-1 / p53 / COX-2 / メタロプロテアーゼ / SCCE / Antileukoprotease / p27 / cyclin E / プロテアーゼ / testisin / MMP-2 / MMP-7 / MMP-9 / TIMP-1 / TIMP-2 |
研究概要 |
上皮性卵巣腫瘍におけるマトリックスメタロプロテアーゼとそのインヒビターの発現を検討し、MMP-2、MT1-MMP、TIMP-2の同時過剰発現が卵巣癌の進展に関与していること及び同一腫瘍内でのMMP-9の過剰発現とTIMP-1の発現低下が卵巣癌のリンパ節転移に関与していることを見いだした。また、MMP-2とMMP-9の腹水中卵巣癌細胞における発現を検討し、癌細胞の検出に診断的有用性を認めることを見いだした。従来我々が卵巣癌の発生や進展に関与していることを報告してきたMMP-7が子宮体部癌肉腫において癌腫成分に特異的に発現することも見いだした。Differential Displayとそれに続くサブクローニングにより卵巣癌において過剰発現を示すセリンプロテアーゼ遺伝子の同定を行い、testisinが卵巣癌で過剰発現していることを見いだし、testisin mRNAの発現は卵巣上皮の癌化過程で著明に亢進し、特に進行卵巣癌で高率に過剰発現していた。さらに、セリンプロテアーゼStratum Corneum Chymotryptic Enzyme(SCCE)及びその特異的インヒビターAntileukoprotease(ALP)の発現について検討し、SCCEの卵巣癌における過剰発現の調節にはALPが関与している可能性があることを見いだした。上述のプロテアーゼ遺伝子異常と、細胞周期調節因子異常の関連を検索する目的で、卵巣腫瘍における細胞周期調節因子(p53、p27、cyclin E)、アポトーシス調節因子(BAX、BCL-2、MCL-1、BCL-XL)およびCOX-2の異常について検討した。各種癌関連因子のmRNAおよび蛋白の発現と臨床予後との関連を検討すると、p53過剰発現、p27発現低下、BAX発現低下、MCL-1過剰発現が予後不良因子となった。
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