研究課題/領域番号 |
12671627
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
蔵本 博行 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80050491)
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研究分担者 |
今井 愛 北里大学, 医学部, 助手 (00276073)
上坊 敏子 北里大学, 医学部, 講師 (80110873)
渡辺 純 北里大学, 医学部, 講師 (10201188)
服部 学 北里大学, 医療衛生学部, 助手 (60276186)
金井 督之 北里大学, 医学部, 助手 (10276074)
佐藤 倫也 北里大学, 医学部, 助手 (20235427)
大野 英治 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (40276176)
秦 宏樹 北里大学, 医学部, 講師 (30146451)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | endometrial cancer / cell cycle / p53 transfection / VEGF / Cyclin / p27 / PTEN / skp2 / 子宮内膜癌 / 子宮内膜増殖症 / 子宮内膜 / P27 / SKP-2 / P-14^<ARF> / P53遺伝子導入 / cyclin E / cyclin D1 / 細胞周期関連因子 / 予後因子 / cdk-2 / Ki-67 / p53 |
研究概要 |
子宮内膜癌の発生と予後を規定する遺伝子変異とそのタンパク発現について解析した。研究材料は、ヒト癌組織標本と培養株細胞である。 1.VEGF発現はp53発現と相関しており、p53遺伝子変異細胞(HEC-50B)に正常p53遺伝子の導入により、VEGF発現は低下した。VEGF発現はp53遺伝子によって制御される。 2.p53発現はその遺伝子変異を有する細胞で有意に高く、標識率45%以上は変異の存在を示す。 3.細胞周期制御因子のうち、癌では、Ki-67,cdk2,cyclin E, cyclin D1,cyclin A, PTEN発現は内膜癌が低分化であるほど高かった。一方、p14^<ARF>は高分化で高かった。また、ほとんどの因子は互いに有意に相関していた。増殖症では、cyclin D1,cyclin A, PTENは正常内膜より有意に高発現していた。が、癌より弱かった。一方、Cyclin Eはほとんど発現していなかった。 4.p27は増殖期ではなく正常分泌期細胞に発現していた。癌では低分化ほど強発現し、増殖抑止機能を失っているものと判断された。p27分解因子Skp2も低分化癌で高発現していた。一方、PRを有する分型癌細胞では、正常内膜と同様にprogestinによりp27の発現が亢進した。Progestin(MPA)療法を受けた患者のうち有効群では、p27発現は、開始後13週以降も陽性を呈していた。P27発現は本療法の効果予知法となりうる。
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