研究課題/領域番号 |
12671630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 ゆり子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40255435)
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研究分担者 |
野澤 志朗 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051557)
河上 裕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50161287)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | SEREX / 子宮体癌抗原 / 発現スクリーニング / DNAクローニング / 免疫療法 |
研究概要 |
新しい子宮体癌抗原を同定するため、ヒト子宮体癌由来細胞株を用いてファージcDNAライブラリーを作製し、子宮体癌患者血清に反応した発現タンパク遺伝子の取得を試みた。7検体の子宮体癌患者血清を用いて約500万クローンをスクリーニングしたところ、計78種の遺伝子を得る事ができた。得られた遺伝子の情報を米国NCBIデータベース上でBLAST検索およびEST配列検索等を用いて検討し、癌化との関連が疑われる遺伝子か、機能のわかっていない遺伝子を選別した結果、既知遺伝子5個および機能未知遺伝子8個を解析することとした。この13遺伝子について他の子宮体癌患者や他臓器癌患者血清の反応性を調べたところ、単離に用いられた子宮体癌患者血清以外に反応したのは子宮体癌患者血清で1遺伝子、その他の癌患者血清で7遺伝子であった。また、健常人では、どの遺伝子に対する抗体も検出できなかった。既知の癌抗原はその特性でいくつかの範疇に分けられるが、そのうちの一つである精巣癌抗原を得る目的で、各候補遺伝子の発現特異性を調べた。RT-PCR法により、各種癌細胞においては発現量が高いのに対し、正常組織細胞では精巣のみに発現が限られ、その他のほとんどの正常組織細胞では発現が低いか、検出できない候補を検索した。その結果、既知遺伝子ではCyciin E2とRAP1GA1が、機能未知遺伝子では候補1、候補2、候補3が、これらの条件を満たすと考えられた。以上の血清スクリーニングとRT-PCRの結果から、これらの遺伝子がコードするタンパクは、癌抗原として免疫系に認識されることが示唆された。
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