研究課題/領域番号 |
12671631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
太田 博明 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70090008)
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研究分担者 |
水野 鳳子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80339019)
岩渕 理子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00322488)
岡野 浩哉 東京女子医科大学, 医学部, 准講師 (20339021)
吉形 玲美 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00318023)
小川 真里子 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (40296653)
矢島 正純 東京女子医科大学, 講師 (10182320)
高松 潔 東京女子医科大学, 准講師 (30206875)
柳本 茂久 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (90286542)
弟子丸 亮太 慶応義塾大学, 医学部, 助手 (40286539)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / エストロゲン / ラロキシフェン / GnRHアゴニスト / 卵巣摘出 / 骨密度 / 骨量低下 / アド・バック療法 / Raloxifene / GnRHa / Bリンパ球 / 骨髄細胞 / add back / SERM / 骨代謝 / Flow Cytometry / マウス / OVX / 骨量 |
研究概要 |
ラロキシフェン(RXL)はSERMとして開発され、卵巣摘出(OVX)した動物に投与すると生殖器に作用することなく骨量低下を回復させることはすでに報告されている。そこで我々は、マウスにGnRHaを投与して二次的に骨量低下を引き起こさせ、さらにRXLのadd-back療法により回復を認めた。8週齢雌性ddyマウスにGnRHa(5mg/kg)を投与し、低エストロゲン状態を起こさせ、二次的に骨量低下を促した。エストロゲン欠乏状態は子宮重量計測、およびμCTによる骨量解析をもって指標とした。またOVXマウスを作成し、比較対照とした。その結果、GnRHaを4週間投与したマウスは軽度な子宮萎縮の他に骨量低下も認められた。これらはOVXのような著明な変化ではなかったが、コントロール群に比して有意な低下であったため、OVXすることなく内在性エストロゲンを低下させる限度と結論づけた。次にGnRHaとRXLを併用投与し、add-back療法による投与を試みた。GnRHaとRXLを4週間併用投与すると、GnRHaによる子宮萎縮はOVXマウス同様にRXLによる回復はみられなかった。こられのマウスの大腿骨骨密度をμCTにて解析するとGnRHaにより減少した骨量は、RXL投与により有意に回復していた。結論として、マウスにGnRHaを投与することにより低エストロゲン状態を引き起こさせると、有意な子宮萎縮と骨量低下を誘導した。またRXLの併用投与は、子宮の回復は見られなかったが骨量低下を抑制させた。これらのことから、GnRHa療法による骨量低下をRXLの併用投与によって防ぐことができる可能性が期待される。
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