研究課題/領域番号 |
12671662
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
辻 純 (2002) 京都大学, 医学研究科, 助手 (30252448)
村井 紀彦 (2001) 京都大学, 医学研究科, 助手 (30324627)
長谷部 誠司 (2000) 京都大学, 医学研究科, 助手 (40293873)
|
研究分担者 |
平野 丈夫 京都大学, 理学研究科, 教授 (50181178)
内藤 泰 京都大学, 医学研究科, 講師 (70217628)
村井 紀彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (30324627)
辻 純 京都大学, 医学研究科, 助手 (30252448)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | グルタミンレセプターデルタ2サブユニット / 前庭代償 / 一側前庭破壊後 / 前庭動眼反射 / c-Fos / 内側前庭神経 / 下前庭神経 / 舌下神経前位核 / 前庭眼反射 / グルタミン酸受容体δ2サブユニット / 赤外線 / 前庭小脳 / プルキンエ細胞 / 視運動性眼振 / 遺伝子欠損マウス / 適応 |
研究概要 |
(はじめに) グルタミンレセプターデルタ2サブユニットは、小脳のプルキンエ細胞にのみ存在し、小脳の長期抑制を介して前庭代償に深く関与することが知られているが、その機能の詳細は不明である。我々は、このサブユニットの前庭代償への関わりを知るために、グルタミンレセプターデルタ2サブユニット欠損マウスにおける、一側前庭破壊後の前庭代償を調べた。 (方法) 前庭代償の検索は、姿勢の制御の経時変化、赤外線CCDによる前庭動眼反射の経時変化、脳幹におけるc-Fos陽性細胞の観察によって行った。 (結果・考察) グルタミンレセプターデルタ2サブユニット欠損マススでは、一側前庭機能破壊後の姿勢制御の回復が野生型マウスより遅延すること、また前庭動眼反射の利得の回復が遅延することが観察され、これらのことからグルタミンレセプターデルタ2サブユニットが前庭代償を早めるために広い分野で重要な働きを担うことが判った。また脳幹のc-Fos陽性細胞の観察では、グルタミンレセプターデルタ2サブユニット欠損マススでは、反対側の内側および下前庭神経に陽性細胞の増加が見られ、これらの部位への小脳からの抑制の低下が示唆された。さらに速度蓄積機能の重要な部分である舌下神経前位核では、陽性細胞がほとんど見られず、上記の機能的変化が速度蓄積機能の異常に原因することが明らかになった。
|