研究課題/領域番号 |
12671681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
國弘 幸伸 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (10170010)
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研究分担者 |
白石 清嗣 飛鳥インターナショナル株式会社, 研究員
神崎 仁 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00051441)
南谷 晴之 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (70051779)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / 客観的評価法 / オプティカルフロー / コンピュータ / 勾配法 / 評価法 |
研究概要 |
本研究では、オプティカルフローを利用した顔面神経麻痺の評価法に取り組んだ.Linux上で開発された解析アルゴリズムをWindowsに移植するという目標は2年の間には果たすことができなかったが、その後、別の研究者の協力により、Windows上で動作するシステムが完成した。 Linux上で動く解析システムを利用しながら取り組んだ研究内容は、解析結果の信頼性の検証、解析結果のばらつきや再現性の検証、40点評価法による評価結果との比較検討であった。また、本解析法による評価結果をもとに40点評価法に換算する式の検証も行った。 これらの研究のいずれでも満足すべき結果が得られた。本解析法ではオブティカルフローの計算に勾配法と呼ばれる手法を用いているが、もう一つの計算法であるマッチング法による解析結果との比較では、解析した顔面領域のいずれでも相関係数が0.99程度の高い相関が得られた。また、解析を行う者が違っても得られる結果のばらつきは極めて小さいことが立証された。40点評価法との比較でも、評価点数0点、2点、4点の顔面運動の間には、オプティカルフローの左右差に明確な差が認められ、本解析法で求めたオプティカルフローの左右比(患側/健側)が40%未満の場合は評価点数0点、40点〜80%では2点、80%以上では4点と考えてよいことが判明した。つまり本解析法で得られた結果は視診による評価結果ときわめて高い相関を示すことが立証された。さらに、本解析法による解析結果を元に40点評価法の評価点数を求める換算式もきわめて信頼性が高いことも同時に立証された。
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