研究課題/領域番号 |
12671706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 徹 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60263282)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 末梢神経 / 架橋移植 / 外側膝状体 / 網膜 / 視神経 / 網膜神経節細胞 / ラット / 軸索 / 再生 / 軸索再生 / 末梢神経移植 / 総腓骨神経 |
研究概要 |
形態覚を担う網膜-外側膝状体系視覚路を成体哺乳動物で機能再建することを目標に、ラット網膜・外側膝状体間の架橋移植を試みた。手術操作の時は、ペントバルビタールナトリウム水溶液の(60mg/kg BW)腹腔内注射によって全身麻酔した。Vidal-Sanzら(1987)の方法に従い、まず左側の球後視神経へ総腓骨神経片の一端を自家移植し、移植神経片を髄膜上に留置した。次にCarter and Jhaveri (1997)の方法に従い、大脳皮質を外尾側から吸引除去しながら、外側膝状体背側核の尾側半を露出した。そこで、総腓骨神経片の他端をガラス電極にて挿入した。 架橋移植動物は、吸引する大脳皮質表面が3x3mm以内と小さい時のみ、1年以上生存することができた。7匹の生存動物の内、2匹を組織学的に検索した。則ち、灌流固定後に摘出した脳組織で凍結切片を作製し、エオジンないしニュートラルレッド染色した。その結果、手術後1年を経ても移植神経片が保存されており、外側膝状体の尾側半に挿入されていることを確かめた。 架橋移植動物作製に際しては、大脳皮質一次視覚野および視放線を温存することと、機能再生させるために長期間の生存を可能にすることが重要である。その条件を満たす為には、最小限の侵襲にて外側膝状体ヘアプローチすることが必要であった、この課題を克服するのに試行錯誤を繰り返したため、申請期間内に架橋動物での視機能を評価するまでに到らなかった。しかし網膜-外側膝状体伝導路の機能再生を検討していく基盤まで確立できたので、今後この動物での機能回復を検討する予定である。
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