研究課題/領域番号 |
12671713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
米村 隆温 (2001) 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (20332877)
松本 光希 (2000) 熊本大学, 医学部, 助教授 (70173896)
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研究分担者 |
木村 章 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20284771)
平田 憲 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (60295144)
福島 美紀子 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (10284770)
宮嶋 聖也 熊本大学, 医学部, 助手 (10336208)
宮川 真一 熊本大学, 医学部, 助手 (10260738)
米村 隆温 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 緑膿菌 / 角膜炎 / MMP / 緑膿菌エラスターゼ / アルカリプロテアーゼ / エキソトキシンA / リポ多糖 / 角膜実質細胞 / 炎症性サイトカイン / 角膜潰瘍 / エラスターゼ / MMP-2 / MMP-9 / プロテアーゼ / 好中球 / アルカリ・プロテアーゼ / LPS |
研究概要 |
緑膿菌性角膜炎の病原性を解明する目的で、近年注目されているmatrix metalloproteinase (MMP)に着目して、その発現と活性化に及ぼす緑膿菌病原因子および炎症性サイトカインの影響を検討した。まず、臨床分離株の緑膿菌をウサギ角膜に接種して、角膜病変と角膜内に発現されるMMPを調べた。さらに、ウサギ角膜線維芽細胞(RCF)およびヒト線維肉腫(HT1080)細胞におけるMMPの発現と活性化に対する緑膿菌病原因子(エラスターゼ、アルカリプロテアーゼ、エキソトキシンA、リポ多糖)および炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β)の影響をRT-PCR、ザイモグラフィー、ウエスタンブロッティングを用いて検討した。 典型的な輪状膿瘍を伴う角膜潰瘍が緑膿菌接種12-24時間後にみられ、MMPs、特に、MMP-9が角膜内で発現が亢進していた。緑膿菌エラスターゼは両細胞に対して最も強い細胞障害を示した。緑膿菌エラスターゼ、アルカリプロテアーゼ、あるいはリポ多糖処理によりRCFからMMP-9の発現・分泌が誘導された。エキソトキシンAはMMPの発現に影響を及ぼさなかった。IL-1β、TNF-αともHT1080におけるMMP-9の発現を亢進させた。緑膿菌エラスターゼは両細胞からのMMP-2およびMMP-9を限定分解により活性化した。 これらの結果は緑膿菌感染時にみられる角膜潰瘍病変は角膜細胞由来のMMP発現亢進および緑膿菌エラスターゼによるMMPの活性化による可能性が示唆された。
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