研究課題/領域番号 |
12671757
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
楠本 健司 関西医科大学, 医学部, 助教授 (20161630)
|
研究分担者 |
秋岡 二郎 関西医科大学, 医学部, 助手 (20288799)
小川 豊 関西医科大学, 医学部, 教授 (70026912)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 骨形成タンパク / 骨誘導 / 骨形成 / 骨再建 / tissue engineering / サイトカイン / 増殖因子 / 骨髄 / 骨 / Tissue Engineering / 血管新生 / 骨形成タンパク(BMP) / 異所性骨誘導 / 骨新生 / 血管 |
研究概要 |
Recombinant human BMP-2を用い、ラットの下腿筋肉内での骨誘導をモデルとしている。 この実験系では一貫して、骨梁のみならず、骨髄、血管が誘導されることが確認され、下記の内容でこれらの多様な条件での様態が示された。 1)rhBMP-2による骨誘導過程においてもBMPの出現を確認した(2000-2002)。 誘導骨量の内側で骨芽細胞が見られるが、その領域でBMPの発現を確認した。 2)霊長類である日本猿でもrhBMP-2による骨誘導が生じることを示した(2002)。 前臨床の実験として、霊長類にても齧歯類同様に骨誘導が生じるかの実験を行った。高用量を必要としたが、Scaffoldや促進剤の併用で臨床応用は可能と考えている。中型サルでのrhBMP-2による骨誘導を示したのは世界初である。 3)筋弁内のrhBMP-2による骨誘導で、血管の増生と軸性を確認した(2000-2002)。 筋弁内の血行の低い条件でも骨誘導を生じた。また、骨髄や血管も同様にみられ、軸性の骨を有す筋弁が作成できることを示した。これにより有茎、遊離の皮弁筋弁で骨を有する状態で利用可能である。 4)rhBMP-2とbFGFの添加により骨誘導の促進を示した(2002)。 促進効果を期待した結果が得られ、臨床使用も期待できる。 5)FK506によりrhBMP-2は、骨誘導に影響を及ぼすことを示した(2002)。 以上、骨形成タンパクが骨再建あるいはtissue engineeringで有用なサイトカインであることが示された。
|