研究課題/領域番号 |
12671771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
前田 憲彦 広島大学, 歯学部, 教授 (60049418)
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研究分担者 |
末宗 節子 広島大学, 歯学部, 教務員 (80112209)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 咀嚼システム / 液性因子 / 歯根膜入力 / 生後発達 / 老化 / 発達・老化 / 三叉神経運動核 / 中脳路核 / 唾液腺 |
研究概要 |
咀嚼システムの発達・老化、および恒常性維持には多くの因子が関与している。今回の研究では、歯牙喪失に起因する歯根膜における知覚神経終末からの知覚入力の欠除が顎運動制御システムに与える影響等についてマウスを用いて解析するとともに、様々な液性因子がどのように関与しているかについて検討し、以下のような結果を得た。 発達途上のマウスにおいて、歯牙の部分的喪失により、歯根膜受容器から三叉神経上核と三叉神経中脳路核を経て三叉神経運動核への知覚入力の必然的な低下を生じ、咬筋を支配する三叉神経運動核における咀嚼運動ニューロンの早期の減少を引き起こした。すなわち、歯牙萌出直後の限られた時期において、部分的な歯牙喪失のみでも咬筋支配の運動ニューロンの減少が容易に引き起こされることが明らかになった。さらに、今回の研究によって、咬筋の錘外筋線維の萎縮による咬筋機能の低下が咬筋に分布する筋紡錘を支配する三叉神経中脳路核ニューロンの減少を二次的に引き起こすことが示唆された。また、健康なマウスにおいても、歯根膜に分布する知覚神経終末が比較的早い時期から始まっていることを示唆するデータが得られた。さらに咀嚼システムの維持には様々な液性因子が関与していることが明らかになった。
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