| 研究概要 |
1.発音機能回復を診査するため音声解析装置一式を購入した.
2.硬・軟口蓋欠損患者(被験者)については鼻咽喉ファイバースコープによる診査を行うことにより製作された補綴装置後縁部あるいはスピーチ・バルブの形態,大きさを修正し,鼻咽腔閉鎖機能すなわち発音・嚥下機能を回復した.
3.舌部分欠損患者(被験者)についてはアルジネート印象材を用いた粉末法パラトグラムや水飲みテストを用いて,製作した補綴装置口蓋面の形態を修正し,発音・嚥下機能を回復した.
4.診療室において発音テストや水飲みテストなどの機能検査により補綴装置を修正した後,補綴装置を装着させた時とさせない時の被験者(患者)の発音,発語をDATレコーダにて録音した.音声解析は研究室に設置したパーソナルコンピュータを用いて解析を行った.解析したスペクトログラムなどの,データはMOディスクに収録した.
5.経過良好な被験者(患者)の嚥下時の機能検査(VF)を行い,口腔咽頭相のさまざまな画像のうち重要な数コマをMOディスクに収録し,後日の再生,写真撮影,スライド製作に備えた.
なお,被験者(患者)には研究の趣旨を説明し,同意を受け,また,被験者のプライバシーは厳守した.
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