研究課題/領域番号 |
12671900
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
滝澤 秀樹 昭和大学, 歯学部, 講師 (50236387)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 凍結保存 / 歯の移植・再植 / 凍結保護物質 / 氷温保存 / トレハロース / UW液 / 歯根膜細胞 |
研究概要 |
移植・再植歯の長期保存を目的として、ビーグル犬の歯根膜細胞を用いて実験を行った。 まず、4種類の保存液(University of Wisconsin solution. Euro-collins solution. Dulbecocos Modified Eagles medium. Isotonic sodium chloride)に歯根膜細胞を4℃にて保存した。一週間保存後に歯根膜細胞をout-growth法にて細胞の活性を検索した結果、UW液が最も良好な結果を示した。 次に保存条件の検索を行った。UW液を用いて、臓器保存温度である4℃・細胞の保存温度である-80℃・氷温保存である-2℃を設定し、それぞれの温度にてUW液中に歯を保存後out-growth法にて歯根膜細胞の活性を検索した。その結果UW液に氷温保存した歯根膜細胞は21日間保存例においても細胞の増殖を認めた。 そこでビーグル犬を用いて保存歯の再植実験を行った。保存液はUW液を使用し、保存温度は冷蔵保存(4℃)・凍結保存(-80℃)・氷温保存(-2℃)、保存期間は4・6週間とした。保存歯の再植後8週間にて屠殺し、光顕切片を製作・観察した。その結果4週間UW液にて氷温保存の歯は、再植後正常な歯とほぼ同様な状態であった。 さらなる長期保存方法の確立のために凍結保存の研究を行った。保存液(UW液)に3種類の凍結防止物質(トレハロース・グリセロール・DMSO)を添加し、濃度は0%・10%と調整した。保存温度は氷温保存(-2℃)・凍結保存(-80℃)とし、保存終了後細胞増殖試験・運動能試験の解析を行った。細胞増殖試験・運動能試験ともに凍結保存におけるU.W+DMSO、U.W+グリセロール、U.W+トレハロースの順で好成績を示した。
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