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口腔扁平上皮癌でのヒトパピローマウイルスの発現に関する疫学的検索と発癌機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12671939
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

杉山 勝  広島大学, 歯学部, 助教授 (70187681)

研究分担者 石川 武憲  広島大学, 歯学部, 教授 (10049380)
原田 直  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (50238185)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード口腔扁平上皮癌 / パピローマウイルス / 発癌 / 疫学調査 / 疲学調査 / HPV
研究概要

1.正常口腔粘膜におけるHPV16の発現(37%):40歳未満では,11例全例が陰性であったが,40歳以上では,50%の陽性率であった。
2.上皮異形成症におけるHPV16の発現(60%):50歳未満では3/4例が陰性であったが,50歳以上では63%の陽性率であった。本群と口腔扁平上皮癌群との間に発現の有意差が認められた。
3.口腔扁平上皮癌におけるHPV16の発現:
(1)原発巣での発現(34%):50歳未満での陽性率は(10%)であったが,50歳以上では51%の陽性率であった。視診上での分類では,白斑型(60%)が潰瘍型(19%)に比較して有意に陽性率が高かったが,他型との有意差はなかった。
(2)転移リンパ節での発現(0%):同一患者の原発巣と転移巣で検索し得た例は,6例であった。原発巣では2/6例が陽性を示したが,転移巣では全例陰性であった。
(3)多発癌例での発現:多発癌では,3/7例の陽性率で,同一患者では時期に関係なく常に陽性であった。また,多発癌が疑われた3例では全例陽性で,これらも時期に関係なく常に陽性であった。
4.HPV18,33の発現:HPV16を検索した組織で検索した。HPV33は検出されなかったが,HPV18は多発癌の2例で検出された。
5.口腔扁平上皮癌由来培養細胞におけるHPV16,18,33の発現:検索した全9株で,どのタイプのHPVも検出されなかった。
6.HPV16陽性の癌では,陰性例と比較して有意にcyclin D1の発現が低下していた。また,HPV16陽性の白板症でも同様の傾向が見られた。しかし,他の細胞周期調節因子とHPV16発現との相関性は認められなかった。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Bhawal U.K.: "各種の口腔粘膜疾患におけるヒトパピロ-マウイルス(HPV)の検出"日本口腔粘膜学会雑誌. 7. 104 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] BHAWAI UK: "Detection of human papillomavirus (HPV) in a variety of oral mucous membrane lesions"J Jpn Soc Oral Mucous Membrane. Vol 7 - No. 2. 104 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Bhawal U.K.: "各種の口腔粘膜疾患におけるヒトパピローマウイルス(HPV)の検出"日本口腔粘膜学会雑誌. 7. 104 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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