研究課題/領域番号 |
12671952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
杉原 一正 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (00117516)
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研究分担者 |
上川 泰子 (簗瀬 泰子) 鹿児島大学, 歯学部, 教務職員 (70253903)
石神 哲郎 鹿児島大学, 歯学部附属病院, 助教授 (30232276)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ヒト免疫不全ウィルス / 口腔病変 / 口腔カンジダ症 / HAART療法 / 走査型電子顕微鏡 / 透過型電子顕微鏡 / ヒト免疫不全ウイルス / 電子顕微鏡 / HIV関連歯周疾患 |
研究概要 |
ベルリン市フンボルト大学シャリテ病院感染症科に通院しているHIV抗体陽性患者で過去6か月以上highly active antiretroviral therapy (HAART)を受けている50名の患者を対象として口腔内病変について診査し、特に口腔カンジダ症の病変部より擦過標本を採取し、カンジダ菌の同定と一部は生検を行い電子顕微鏡による観察を行った。その結果、患者の内訳は、男性同性愛者による感染が27名と最も多く、異性間性交による感染が6名、薬物の静注常習による感染が7名、その他が8名であった。CDC-stage分類ではA1が1名、A2が8名、A3が1名、B1は1名、B2が6名、B3が13名、C1とC2はいなくてC3が20名でAIDSと診断されるA3、B3,C3の合計は34名であった。 口腔内病変は口腔内カンジダ症が27例に認められ、カンジダ症に他の病変を併発したものが11例、口腔毛状白板症が2例、口腔内病変が認められないものが10例であった。カンジダ菌の検出は38例に認められ、同定されたカンジダ菌はCandida albicans, Candida glabrata, Candida krusei, Candida tropicalisであった。口腔カンジダ症の走査型電顕による観察では上皮細胞の表面にくいを打ち込んだように侵入している細長くのびたCandida albicansの菌糸と球状に付着する酵母状菌体が立体的に観察された。口腔カンジダ症の透過型電顕による観察では、上皮細胞の細胞質に直径2μm前後で表面は無構造で透明な細胞膜を中心部に核を有する円形のCandida albicans菌糸の構断像が観察された。
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