研究課題/領域番号 |
12671985
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅原 準二 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (00005109)
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研究分担者 |
川村 仁 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (00110651)
長坂 浩 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (70217983)
高橋 美嘉子 東北大学, 歯学部付属病院, 助手 (60241642)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 大臼歯圧下 / 後戻り / 薬理学的保定 / ビスフォスフォネート / インプラント矯正 |
研究概要 |
最近、インプラントを矯正用固定源に利用することによって、大臼歯を圧下して臼歯部高が過大な開咬症例を非外科的に改善することが可能になった。しかし、圧下大臼歯の器械的保定はきわめて困難で、我々の臨床研究では約30%の後戻り変化が認められている。 近年、器械的保定にかわる薬理学的保定に関する研究が進展している。すなわち、骨吸収阻害剤として利用されているビスフォスフォネートに移動歯の後戻り抑制効果があることが確認され、注目を集めている。しかし、これまでの研究のすべては、近遠心および頬舌方向の水平的な歯の移動に関してなされており、垂直的は歯の移動に対する効果についての検討は未だなされていない。そこて、本研究では、圧下歯に対するビスフォスフォネートの後戻り抑制効果を検証することを目的とした。 実験動物には雄性Sprague-Dawleyラットを用いたが、これらを圧下終了直後から定期的はビスフォスフォネート投与のみで自然保定した群(Group1)と、圧下終了後に器械保定を行った後にビスフォスフォネートの定期投与を行った群(Group2)とに分類した。また圧下のためのメカニクスとして矯正用ワイヤーとチタン製ミニスクリューを用いた装置を独自に考案し、実験に使用した。ラット上顎歯列の精密印象を圧下前、圧下終了時、保定終了時に採得し、歯列石膏模型を作製した。圧下量および後戻り量の測定は、各時期の歯列石膏模型を圧下大臼歯の歯冠中央部において矢状方向に削合し、その断面像をコンピューター画像処理を行うことによって行った。 本研究の結果、両群ともにビスフォスフォネートによる有意の保定効果は認められなかったが、今後は組織学的方法によってさらに検討を深める予定である。
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