研究課題/領域番号 |
12671989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大坪 邦彦 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (20272601)
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研究分担者 |
松本 芳郎 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20292980)
割田 博之 東京医科歯科大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30262207)
相馬 邦道 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10014200)
米山 隆之 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (00220773)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 超弾性型Ti-Ni合金ワイヤー / 矯正用ワイヤー / 振動減衰能 / 衝撃吸収性 / 骨代謝活性 / 歯根吸収 / Ti-Ni合金 / 防振特性 / 超弾性特性 |
研究概要 |
【目的】Ti-Ni合金は、その超弾性特性、形状記憶特性を生かした応用が広がってきているが、近年、防振合金としても注目されてきている。本研究は矯正用超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーの振動減衰能を明らかにすることを目的とし、従来から使用されているステンレス鋼ワイヤーとの比較による検討を行った。 【材料】サイズ0.016×0.022および0.018×0.025の矯正用ステンレス鋼ワイヤーと各種矯正用超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーについて実験を行った。 【方法】矯正用ワイヤーにアルミ製の棒を用い一定の強さの衝撃を与え、ワイヤーの振動減衰様相をレーザー式変位測定器で計測した。その際、ワイヤーには500gfまたは1000gfの張力をかけた。 【結果】ステンレス鋼ワイヤーの振動減衰波形は緩徐な減衰波形を示したのに対し、超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーのそれは急激な減衰波形を示した。また、固有減衰能(Specific damping capacity)を算出したところ、ステンレス鋼ワイヤーは83〜86%であり、超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーは90%〜98%であった。 【考察】矯正用超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーの振動減衰波形とSDCから、矯正用超弾性型Ti-Ni合金ワイヤーは高い振動減衰能を有していることが明らかになり、これによって矯正治療中における咬合力等の外力が他歯へ伝達されることを緩衝する役割を果たしていることが示唆された。
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