研究課題/領域番号 |
12672005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
吉原 俊博 鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60261319)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 学習 / 記憶 / 周期的制限給餌 / コルチコステロン |
研究概要 |
ラットの給餌を一日の一定時刻に制限(周期的制限給餌:以下RF)することを約2週間続けると、血中コルチコステロン(以下CORT)のパターンが変化し、給餌の1.2時間前より血中CORTレベルが増加し(これを給餌前ピークという)、RFを中止後もしばらく持続する。すなわちRF下において、血中CORTの給餌前ピークが出現すれば、「学習」が形成され、RFの中止後も給餌前ピークが認められれば「記憶」が形成されたと評価し、またその給餌前ピークの強弱で「学習」・「記憶」の強さを評価することが可能である、と考えられる。本研究結果を以下に示す。 1固形飼料・液体飼料によるRF、頚静脈のカニューレからの高カロリー輸液によるRF、液体飼料を胃に直接与えるRFを行ったところ、固形飼料及び液体飼料による制限給餌により、食餌前ピークが形成されたが、液体飼料によるピークは固形飼料によるピークに比較して、小さかった。これらに対して、高カロリー輸液あるいは液体飼料を胃に直接与える制限給餌を行っても、食餌前ピークは形成されなかった。これらの結果より、給餌前ピークの形成には、口腔を介したRFが必要と考えられた。 2固形飼料群ラットでは制限給餌を開始してから8日目で食餌前ピークが形成されたのに対して、液体飼料群ラットでは制限給餌を開始してから12日目で食餌前ピークが形成された。この結果より、固形飼料群ラットは液体飼料群ラットより、学習の形成が早いことがわかった。 3制限給餌を実施後、絶食を行うと食餌前ピークが再び出現する。この現象を用いて食餌前ピークの持続性について比較を行った。固形飼料群ラットでは1回目、2回目、3回目すべての絶食時に食餌前ピークが認められたのに対して、液体飼料群ラットでは1回目の絶食時のみで食餌前ピークが認められた。この結果より、固形飼料群ラットは液体飼料群ラットより、記憶の持続が長いことがわかった。
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