研究課題/領域番号 |
12672050
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
|
研究機関 | 東北薬科大学 (2001-2002) 富山医科薬科大学 (2000) |
研究代表者 |
高畑 廣紀 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (00109109)
|
研究分担者 |
大内 秀一 東北薬科大学, 薬学部, 助手 (30275606)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 二重不斉アリル化 / C_2対称型キラル素子 / アルカロイド / 不斉合成 / 置換ピペリジン / 置換ピロリジン / 二重不斉アリルホウ素化 / ピペリジン / ピロリジン / C_2対称 / キラル素子 / インドリチジン |
研究概要 |
C_2対称なキラル体は近年不斉補助基やキラル合成素子として重要な化合物群であることは十分に認識されている。すでに二官能性C_2対称キラル体の合成法としてアキラルな二官能性対称体に対する二重不斉化反応が理論的に光学純度を高めることから有効であることが報告されている。一方、この場合に副生するジアステレオマーはメソ体になる。今回、二官能性基質であるグルタルアルデヒドに対し、二重不斉アリルホウ素化(AAB)を行うことで得られるC_2対称ジオール体から、C_2対称2,6位ジアリルピペリジン体を構築した。天然物の中には、2,6位トランス二置換ピペリジン関連アルカロイドは多く存在しており、これらの化合物を合成するうえで、今回構築したピペリジン体は有用なキラル素子となると考えられた。そこで、これらキラル素子から、ピペリジン関連アルカロイドの不斉合成への応用をおこなった。本研究の特徴のひとつは非環状のジオール体ではジアステレオマーの分離が困難であったが、環状のピペリジン体に変換することで不斉点の近傍化およびコンフォメーションの固定化で分離を可能にした点である。二つ目はC_2対称2,6位ジアリルピペリジン体の一方のアリル基を保護するために分子内ヨードカルバメート化を用いてオキサゾリノン体に導く方法論を開発した点にある。このオキサゾリノン体からピペリジン系アルカロイドとして(+)-エピージヒドロピニジン、(-)-ソレノプシン、プレコシネリン、および(-)-ポランセリジンの合成をおこなうことができた。
|